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ブラックバスでも食うか…

ちいさないのちです
きれいですね
いのちの料理です
※なんか虫みたいなのはローズマリーの葉です。あしからず。

まえがき


前回の『最悪食レポ』での話ですが、釣ったナマズを食べた時、「ナマズのゲオスミン臭ほとばしるフリッター風の焼き揚げ塊が、マヨネーズでほぼ無臭化できる」という体験の件にについて、どうしても本当にそうだったのか確認したいのが心残りでした。

時は流れ…。
今年の夏は灼熱と豪雨の夏でほとんど釣りに行けず、今になってやっとブラックバスが2匹釣れたのでウキウキで試してみたのでした。

釣りの話

昨日行き始めた釣り場ですが、ブラックバスがよくかかる良い穴場を見つけました。
昨日はなんとヘタクソを晒してしまい3回HITして1回も上がってこないという醜態を誰もない川辺で晒してしまいましたが(熊は出るそうです)、今日はサクッと小さいバスを2匹GETできました。
ごく小型のバスのため、持ち帰るためビニ袋にに入れてそこら辺の地面に置いておけばしばらく暴れて死んでしまいます。

最近、生きた外来種を水域から離れたところに持って行ったりする事を禁ずる法律が出来たため、とりあえずは法律は順守したい向きの人間の私は、確認のため竿を納めてから頭の後ろを切ってみましたが何の反応もなく死んでいたと思われます。
死んでからは短時間でも常温というかそこら辺の地面に置いとくのは味落ちるかな?次回があるとすればここはちょっと改善の余地がある気がします。

大きいサイズのバスの場合、水から上げたぐらいではしばらく死なないため、げんきいっぱいで暴れて陸を歩いてどっか行ってしまわないためにも(結構動き回ります)、適切に処理する必要はありますね。
(シメる時は周囲を汚さないように注意しましょう)

そして、かねてからのマヨネーズの効果を確かめる念願を達成できると、もうウッキウキでエコバッグに死んだバスを入れて歩く姿を見て、これからブラックバスを食べようとする『奇』だとは誰も思わないでしょう…。
精々犬のうんこでも入ってる袋持って歩いてる感じ。大きさといいなんか。その外見ウンコらしきものをこれから食べるんですけど。

その内消えるセクション

ヒ●☆〇◎●●クの、じ▲★□☆☆◎▼□いが推しなのですが、釣り中に彼らの曲を聴くのが大好きでよく聞いています。じ▲★□☆☆◎▼□いも釣りが趣味のキャラクターです。よく同じチームの子と、釣り堀、渓流、海で釣りをしている描写があり、同じような趣味を持つものとして親近感を感じながらも、絶対にナマズもブラックバスも食べないよなあと、勝手に親近感を感じて失礼だったような気がしてきますね。釣り中永遠にこの思考をループしています。
同じ作品の寄食系キャラも、焼いたトカゲや熊を食べたり食品として販売する描写があるものの、ゲオ魚(ゲオスミン臭のする魚)を食べているような描写は見かけなかったため、やっぱりゲオ魚を食べる事はラインの向こう側に居るのかもしれません。どこかで食べている描写があったら教えてください。何の話だ。

調理

だいぶ小型ですね

こういった釣りたての魚を捌く時に大切なのはゴム手袋をする事です。
手に匂いがついてしまったらそこで試合終了、もうなんにも喉を通りません。

小型の川魚は小さい分匂いが少ないとは聞きましたが、捌いてる最中にそれなりに匂いがするようです。
食欲が失われる音がしますが、食べる目的で殺したからには、口に入れるまではやるのが礼儀かも知れません。

マヨネーズ過信主義者

3枚下しも皮引きもへったくそでだいぶ量が少なくなってしまいました…非可食部の入った袋の重みは命の重さです。

ここで満を持してマヨネーズ様のご登場です。
贅沢にも御覧の量を使用していきます。もし効果が感じられなくても「あの時マヨネーズをケチってせいかも…」と無益なリトライに及ぶ事のないように思う存分マヨネーズまみれにしていきます。

アドリブはだいたい失敗する

そういえば西洋の魚料理はディルを入れますよね?(うろおぼえ)って事でちょっと入れてみた(ディルはピクルスの香りを付けているアレです)

中蓋無かった

フリッター的な物を作ろうと思っているので重曹を投…ドバァ!!!

色々入れて混ぜた姿

味付けはネットで見たコンソメスープ味です。不安感にかられてそこにローズマリーやニンニクも加えました。なんか短いチョロッとしたものが見え隠れしますが、決して寄生虫の類ではなくこれはローズマリーです。

まだ心情的には食べ物に見えて来ません。匂いが鼻についてるせいでしょうか。

もしこれで超美味しく作れても、レシピのコメント欄に「ブラックバスも美味しく作れました!」などと書いたら本当に迷惑かもしれませんね。

ほんじゃまぁ焼いていきますか、オリーブオイルで

もうなんか…魚の匂いが鼻についてきて未だ食べ物に見えて来ませんが…。

だんだん…

食べてもいい物体に…

見えて…

虫みたいに見えるのはローズマリーです

何故か揚げ続ける事が辞められません。
揚げれば揚げるほど食品にきっとなっていくんです。
しかしながら揚げ物にあるべきいい匂いはしてきません。
あとなんか虫が本当に怖いので中まで『火』を通したいです。

さて、いつまでも揚げてても仕方ないので皿に上げて覚悟決めて食べますか。なんで覚悟要るもの食べるんですか?

何故かそこら辺を掃除したり片づけたりすることがやめられません。
床のゴミとか拾いだしましたが中断して食べる準備をしましょう。

出来上がったものがこちらです。
短い虫のようなものはローズマリーです。

強めの酒(スポーツドリンクホワイトリカー割り)を用意し、ついに皿を持って部屋まで来てしまいました。決めろ覚悟、これがたわむれに命を奪うという事の結末だ。

もう何も信じられない

揚がった魚に更にマヨネーズを添えながらにも、その力が及ばなかった時のためにカレー粉と甘辛ソースを準備しました。
全体的に魚の量に対して調味料が豪華すぎる。いや買ってきた魚でやれよ。間違いなく美味しいから。いや海が近くにあったら海の魚でやってたわ!海だったらこれが鯛とかだわマジで!ちょっと喧嘩するな脳内で。

食べてみた

いただきます…。

ウ!?

きっちりブラックバス臭ですね…。
申し訳ないけどマヨネーズさん全然効いてなくないですか?
もう全然ブラックバスさんですよ。
こんな誤った幻覚をひと夏抱えて暮らしていたんですか私は。
その結果がこれですよ。魚の命を奪ってまでして…。

ディルとオリーブオイルの青臭さがブラックバスさんの青臭さのある体臭を引き立てていますね。
これは俗にいう失敗です。
いやー行けると思っ

甘辛ソースをつけて食べてみます。
甘辛ソース味がつきましたね。そうですね。

じゃ…
カレー粉つけますか…。
まあ…
カレー味の何かになりますよね…。
って感じで…。
あらゆる食品の中で最も、ブラックバスのディル臭フリッターはカレー味にしても絶対的食味位置が低いと思われますね。

はいじゃぁここで救世主マヨネーズです。
助けてくれ。
マヨネーズ味がつきまたね。
そうですね。
救いは無かった。

結局、マヨネーズの効果は感じられないという結果になりました。
食べやすさの点ではカレー粉が一番よい成績を残しましたが、これを目当てにわざわざ食べるようなレベルではありませんでした。
美味しいとは程遠かった気がしますが、ちゃんと完食できました。
いのちをありがとう。

もしかして…

ブラックバス臭は消えないけど、ゲオスミン臭とは戦える…何て事は…。
興味が抑えられないとまた奇行に走ってしまうので考える事をやめました。

(後日追記)完食した感想をどうぞ

あれから数日が経ちました。
どんなヤバの物を食べてしまっても、体調に影響さえなければ酒飲んで寝ると綺麗な思い出に代わるんですね。
今年はそんな大切な事を知った夏でした。
私はこれを「思い出補正現象の悪用」と呼んでいます。

再読すると誤字脱字に言い回しのループ等ひどいもんですが、完食後に泥酔した状態で心を落ち着けるために小2時間かけて書いたものですので、あえてそのままで泥酔のライブ感を感じていただけると幸いです。
なお、素面でも大差ないです。

ところで、今回のバスの味が思ったほどではなかったのは小型だったからかしら。調理方法も聞いたので、大きいサイズが手に入ったらまた食べてみたいな。

追記の追記

これを書こうと思って忘れてました。
再読したら口に入れた時のブラックバスの存在感のあまりに”人格”を感じて敬称ついちゃってるのが一番面白かったです。
完食後も、喉奥にしばらくブラックバスさんが居ました。



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