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#010 瀬戸内の海にずっと片想いしている話

ぼくは日本の夏が大嫌いです。
蒸し暑くて、蚊に刺されて、お洒落もあまり楽しめない、
できることなら夏の間だけ南半球に逃げてしまいたいとさえ思います。

そんなぼくに夏の良さを熱弁してくれた友人がいました。
夏休みがあるからとか、海に入れるからとか、女子の露出が増えるからとか、
そんなありがちで、簡単に盾で跳ね返せるようなものではなく、
彼の話だけは今も心に深く突き刺さっています。

彼は浪人時代の親友で、今でも定期的に会う仲です。
ある時、夏が嫌いだという話をした時に、彼はその話をしてくれました。
彼の地元は、広島県竹原市の瀬戸内海のほど近く。
海がとても身近な存在で、夏になればいつも海で遊んでいたと、毎年夏が待ち遠しかったと思い出話をしてくれました。
瀬戸内海の夏の美しさ、潮の香り、強い日差しすらも愛すべきものなんだと、
どちらかというと子ども時代を山で過ごすことが多かったぼくは、彼に夏の海の尊さをたくさん教わりました。

三年前に、その時は冬でしたが、彼の地元を一緒に訪問する機会がありました。
瀬戸内海の全てを包み込むような静かなやさしさ、ストレスまみれの心を洗う夕陽に染まった多島美の美しさ、初めてでも「おかえり」が聞こえてきそうな港町のアットホームなあたたかさに感動したのを今でも覚えています。
良い写真が見つからなかったのが本当に惜しい。
彼は本当に誇らしげに、そして懐かしそうな顔をしていました。
それまでゴミだらけの日本海しか知らなかったし、瀬戸内海といえば瀬戸大橋の上から一瞬だけ見下ろしたことしか無かった、
そんなぼくの夏嫌いという盾は、彼のアツいのにどこか優しいことばの鉾でいとも簡単にボロボロになりました。
いつか夏の瀬戸内の海を感じたい。
この時から片想いを続けています。


ここ数年の現実逃避を思い返してみれば、海外に行くことが多かったです。
最近は、瀬戸内にも気軽に現実逃避しにいけるホームプレイスが欲しいと考えるようになり、
瀬戸内の多島美をゆっくりとじっくりと眺められる宿をずっと探しています。
さらに欲張りをいえば、
- 個人経営(大手ホテルチェーンじゃない)
- ブレない世界観がある
- ストーリーがある
- コミュニティがあり、愛されている
- こだわりが強い
が宿の条件です。

気になっている宿が2つあります。
淡路島、小豆島、直島など、島々を探しがちでしたが、意外にも両方岡山県にありました。

HYM Hostel
瀬戸内海への玄関口、宇野港の目の前。
幽霊ビルとも呼ばれた廃墟をリノベーション。
ホームページも洗練されていて非常に惹かれるものがあります。
屋上のバーは味があって、賑わっていて絶対楽しい。


DENIM HOSTEL float
瀬戸内海が一望できる “泊まれるデニム屋”。
コンセプトは「浮」。
倉敷のデニムブランド「EVERY DENIM」の直営店併設なので、一生もののデニム購入は不可避。


うん。
どちらも申し分ない。感謝がこみ上げる。
夏が終わるまでに自粛ムードが開けたら、フィルムカメラを持って訪れようと思います。

早くこの積年の想いを伝えにいきたいです。
今年の夏は楽しくなるかな?


今日で9連休終了です。
なんとか毎日投稿続きました。
楽しく継続することを優先して、今後も続けていくつもりです。
どうしても暇でしょうがない時に読んでいただけたらと思います。

ちなみに、連休前に注文していたジグソーパスルはまだ来ていません。笑

では、また。

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