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無気力な子供を着実に元気にした具体的な方法。

ありのままを受け入れられてるって感じると自己肯定感は上がった

自己肯定感を持つとどうなるの?

失敗する自分にも、成功する自分も等しく価値がある。どんな自分にも価値がある。
心の根底に、いつもいつも安定して減ることのない安心感があるので、失敗を気にしなくなります。
失敗を気にしなくなると、挑戦しようという意欲が湧いてきます。
心の根底に、安心感という土台ができます。

成果や能力を求めると自己肯定感は下がる

私は息子が登校渋りになる前まで、
学校に楽しく通うには、何か得意なことがあることが大切。そんなふうに思っていました。
人より優れた能力があれば自信が持てる。自己肯定感は平均以上で高くなるって。
テストでいい点。運動会で一等賞。サッカーでレギュラー。
空手で黒帯。みんなの人気者。
得意なことがあれば、自信をもって生きていけるって。
でも、それだと、
結果がなかなか出なければ自己肯定感は下がり続けます。
状況が変われば、どんなに優秀でも、人と比べて落ち込んだりして、自己肯定感は下がります。
何かの結果が悪かったり、何かで失敗したら、
もろくも崩れて、必要以上に落ち込むので、ふさぎ込むようになります。

息子も、
失敗を気にして、学校が合わない〜とか、学校のシステムが〜とか、ネガティブ発言が多かったのですが、共感をしっかりしていくうちに、
今では、ウソみたいに言わなくなり、
学校でも頑張れるようになりました。

いつ何をすれば本物の自己肯定感が育つの?

それは、今、感じている強いネガティブ感情を、一番わかってもらいたい人に、ありのまま受け入れられているって子供が感じるたびに育ちます。

幼児は充分に抱っこされて安心感を得ると、親から離れて遊べるようになります。

言葉を話せるようになると、
子供は親にネガティブな話を充分に聞いてもらって、気が済むと、
親から離れて自分で考え、行動したいという気持ちになります。

赤ちゃんの頃に抱っこで得る安心感は、
言葉が話せるように成長してくると、
ネガティブな話を充分にわかってもらうことで感じるようになります。

共感をして自己肯定感を上げる

具体的に何をしたかと言うと

まず、下記の三つの接し方をします。

  1. 余計な言葉を一切言わない。話しかけない。[効果→エネルギーを溜めて、自立心を促す。]

  2. 子供から話しかけてきたときは、共感的に最後まで口を挟まず話を聞く。[効果→過去のトラウマや傷を癒やす。ポジティブな考え方ができるようになる。]

  3. 頼まれないことはしない。頼まれたことは出来る限りする。[効果→自発性を促し、小さなことから自立へのステップを踏むことができる。]

……今感じているネガティブな気持ちをしっかり認めてくれたと感じたとき、自分はありのままで価値があるんだ。落ち込んでも、失敗しても大丈夫。価値がある。と思えるようになりました。

もう嫌。しんどい。あの先生ムカつく。疲れた~。もう無理。
自分が嫌い。辛い。風邪ひきたい。
などなど、

愚痴を吐き出してきたとき、
しっかりとその気持ちに対して、
「それは、辛いね。」
「そういう気持ちがあるんだね。」
と、今のそうなってしまっている感情を認めて、共感します。

共感のみします。
最後まで聞く。否定と提案はしないということも大切でした。

子供に「ありのままを受け入れているよ」って伝えるために、やりがちなズレ4選

  • ✕「私はあなたの、ありのままを受け入れてるよ。」と言う。

  • ✕子供のしたいことをさせてあげ、したいことをできるようにサポートする。学校嫌いなら行かなくてもいいよと言う。

  • ✕子供の何かの結果を責めない。いいこと言って励ます。

  • ✕子供のやる些細なことを無理に褒める。

この4つの対応は決して悪いわけではないけど
子どものネガティブな感情に対して、
そんな気持ちになるのは、おかしい。こう考えればいいんじゃない?とか、
こうすれば楽なんじゃない?と求められない提案や否定をしていると
子供側からすると、気持ちを否定するくせに、寄り添ったふりをしてるように映り、
矛盾を感じつつ、モヤモヤして逆効果になってました。

ありのままを受け入れて大丈夫??

最初は、
明らかに子供の良くない考え方や行動で、ネガティブになってるのに、
間違ってる考えを正して、どのようにすればいいか提案しなくて大丈夫??って不安になってました。

でも、
十分に共感をしてあげて、気持ちが落ち着くと、
自分で考え、気付こうというスタートラインに立てました。
子供がわかってもらえたと感じるまでは、共感を十分にすることが大切。

そうすると、ようやく自分から、
「でも、自分もこういうところが悪かったんだよな。」
「ほんとは、○○したほうがよかったのかな?」
と言ってきたり、

どうすればいいか分からないときは、
「お母さんは、どう思う?」
「どうすればよかったの?」って聞いてきました。

そのとき、はじめて提案しました。

共感の難しさ

共感はとても難しいです。
十分わかってもらえたと、ちゃんと子供に伝わらないと共感にならないからです。親がわかってあげたと思っても、子供がわかってもらえてないと感じると共感になりません。

年齢が低いほど共感の効果は高いです。
頻繁に話しかけてくるから共感の機会が多く持てるし、
幼いほど素直に、親がわかってくれたと感じてくれます。

大きくなると、下手な言葉を使うと見抜くようになるので、
「ほんとに分かってる?」
「どうせほんとは思ってないでしょ?」
とイライラしながら言ってきます。
思春期になると、話しかけてくることも少なくなるので、話しかけやすい雰囲気でいることも大切でした。
初めのころは、なかなか上手くいかなくて苦戦しましたが、
「そういう気持ちがあるんだね。」と言って、ネガティブな気持ちがあること自体を認めると拒否されることはありませんでした。

共感し続けると起きた子供の変化

ネガティブな気持ちに何度も共感をするうちに、あらわれた子供の変化は、

① イライラすることがなくなる。

② 気持ちが安定して、次は前向き発言が多く出るようになる。

③ なにか自分から好きなことをやってみようとする

④ 好きなことだけは没頭できるようになる

⑤ 嫌いなことや苦手なことにも向き合えるようになる

うちの場合、
登校を渋らずに行けるようになったのは、④から⑤に移行するころでした。

よく、世間では、褒めることが大事という情報がありますが、
褒めることは、まず、子供のマイナスな気持ちに十分に共感して向き合ってからじゃないと、なかなか積み上がらず、効果が続きませんでした。

褒めるより、まず先に、子供が今感じている強いネガティブな気持ちを認めることに意識を向けました。
共感を十分してもらったと感じて、ようやく、安心して子供は自立の準備を始めます。

「こんなふうにネガティブな気持ちになるのは、やっぱり変なことじゃない。やっぱり変じゃないんだ。自分はありのままの感情を認めてもらえた。」
と、ネガティブな自分を受け入れてもらえ、安心を十分に感じることで、
ネガティブな自分にもポジティブな自分にも等しく価値があるって思えるようになります。
本物の自己肯定感を持てるようになります。

私が息子のネガティブな気持ちを認めて共感することで、
元気いっぱいでも、元気がなくても、
笑ってても、落ち込んでても、
100点でも、0点でも、
人気者でも、嫌われ者でも、
親が大好きでも、親が大嫌いでも、

お母さんにとっては何も変わらない。
全部のあなたに同じ大きな価値を感じてるよ
っていうことを、
言葉で言うより何倍も、
子供にちゃんと伝えることができました。

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