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「国際法という閾値 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤142章

公平に生きよ、とは大切な人生御訓だ。但し、この公平さの定義が難しい。人間は元々平等ではない。体力、腕力、知力、それぞれ異なる。しかるに、人間は兎角比較が好きである。平等でない事をわざわざと顕示したがるものである。高々、八尺くそ虫にも関わらず、微々たる差異を議論したがるものだ。議論で収まっていれば良いが、それでケンカを仕掛けたり、権力として誇示したり、モノを奪ったりするから問題となるのだ。まあ、生物界は競争社会。弱肉強食の理ゆえに当然であるが、そうした植物連鎖に従えば、今の人類はやや過剰な人数を有してしまっている。「かんがえる国際法」:ヴォーン・ロウ、 庄司克宏を読んでいる。

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