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詩 『炎』

作:悠冴紀

炎よ 燃えろ
焼き尽くせ
この魂を

躊躇ちゅうちょは要らぬ
我が身は燃ゆるべくして在るもの

炎よ 燃え上がれ
空を目指して黒煙を上げ
私の全てを焼き尽くせ

私は恐れぬ
私は拒まぬ
自ら踏み入り燃え尽きよう

炎よ さあ
焼き尽くせ
明日はないものと力の限り
私の望みは永遠にあらず
凝縮された瞬間の炎

だからさあ 炎よ
燃え上がれ
全身全霊で迎え受けよう
そうして生み出される紅い光のために
この身は消耗品として在るものだ

無様でもいい
焼き尽くせ

この生を

同じ塵に帰る身なら
届く限り高く激しく炎を上げ
この身ならではのこの上ない燃え方を
 
迎えを待たず 私は
自ら踏み入り 燃えて散る

燃えよ 炎よ
燃えよ

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※ 2006年3月(当時29歳)作

最近クソ寒い❄️ので、暑苦し〜い一作を投稿してみました😅 齢を重ねるにつれて、……というより正確には、経験に心身を擦り削られて、いつのまにかこういう意欲や渇望、目的意識や反骨精神といったものは、すっかり尽き果ててしまいましたけどね💧 そもそもこんな歳まで生きていること自体が想定外だったので(←むしろ充分よく生きたと思っている f^_^;)、オマケのオプショナルライフのつもりで、残りかす程度の生命力を使って全力で終活に励んでいる、というのが現状です。傍から見ればむしろ、やりたいことだらけでじっとしていられないここ数年の私の方が、この時分の私より何十倍も元気で生き生きとして見えるでしょうけど💧

注)シェア・拡散は歓迎します。ただし、この作品を一部でも引用・転載する場合は、必ず「詩『炎』悠冴紀作より」と明記するか、リンクを貼るなどして、作者が私であることがわかるようにしてください。自分の作品であるかのように公開するのは、著作権の侵害に当たります!

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