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明けない夜はない

たびたびこんばんは。七草です。
今日は電話待ちの緊張から解放されても脳が止まってないぽいので、記事を連射し続けています。
お目汚しでしたらすみません。

電話は無事に終わったのですが、まだまだ処理が残っているので今月はまだバタバタが続きそうです。
先月から覚悟はしていたはずなのに、実際に慌ただしくなってくると脳が休んでいる感じがしません。導入剤入れてがっつり寝るべき、なのかも知れません。飲んでませんけども。

前に処方された、とん服の導入剤は今のところ使っていません。
かつて心療内科にかかり始めた頃は、睡眠導入剤がないとよく眠れなくて悪夢を見て飛び起きる、が連発してしまったので飲んでました。
飲むとそれまで体験したことのないくらい、穏やかにすうっと眠れたのでびっくりしました。寝起きの不快感もなく、いつの間にか寝て、唐突に起きた、という感覚でした。

なのですが。

今はそこまで眠れないという感じではないです。
以前の『眠れない』と今の『眠れない』は違います。少なくとも私にとっては全く違う、眠れない、なのです。

子供の頃は夜に寝る前、起きたら死んでいるかも知れない、と常に思っていました。そう思いながら寝て、起きた時「生きてる」とぼんやり考えていました。
何で生きているのか判らなかったこともありました。いえ、自ら死にたかったと言うわけではなくて。自分が死んでいないことが不思議だったのです。

最初にそう感じた記憶があるのが小学生の時なので、もっと前から思っていたのかも知れません。
その感覚は日に日に強くなり、家ではほぼ眠らないようになりました。たまに寝る時は死ぬかも知れないと思いながら、というか……私にとってそれほど重い話ではないのですが、起きたら生きていないかも知れないというより、二度と起きられないかも知れない、と思ってました。

そんな状態でしたから、当然、熟睡など出来ません。物音がしただけで目が覚めますし、近づいてきた何かには激しく抵抗します。蹴り飛ばしたりもしました。本当に寝起きは悪く……というか、凶暴でした。
目覚まし時計は5個くらいかけていましたが、それでも起きることが出来ない時もありました。うっかり眠ると本当にどうしようもないことになるので、寝るのが嫌でした。24時間寝なくていいようにならないか、と本気で考えていたものです。

そんな状態が続いた後、色々あって鬱が入った時、うたた寝みたいな状態で一日中起きられなくなりました。でも深く眠ってはいないんです。だから眠った気がしないし、休まらない。
その状態では自身の生活もままならず、助けを求めて東京に引っ越してきました。
子供を一緒に連れて行けなかったことだけが悔やまれました。本当に嫌だった。でも感情論ではどうすることも出来ないことはあります。最大多数が生きられる方法を選ぶしかなかったのですが……まあ、その辺りは非難されるだけなので省略して。

東京に来てからは少し眠れるようになりました。が、少しです。家で眠る、という不思議な体験は出来たものの、眠りは浅く、また短かったです。治るのが先、という知人の言うことに従って大人しく寝ていました。
ひと月くらいずっと寝ていた気がします。いえ、眠りは浅いのですが、横になっていたというか……。寝ていろ、と言われていたので言われた通りにしていたら、少しずつ動けるようになりました。

それでもまだ眠りは浅く短かったのですが、起きたら死んでいるだろう、という考えはいつの間にか消えました。眠るのも怖くなくなりましたし、起きるのもそれほど嫌ではなくなりました。
でも、やはり熟睡はあんまり出来ず、昼寝は全く出来ませんでした。眠るというより、活動を続けて力尽きて倒れる、というのが正しかったかも知れません。

その後、様々なことがあって、再び鬱になって今度は布団から一切動けなくなりました。そこて初めて心療内科に引っ張って行かれ、初めて睡眠導入剤を処方されました。

私は当時、お医者様を一切信用していませんでした。けれど知人が飲むようにというので仕方なく薬を飲みました。他にどんな薬が処方されていたのかはもう覚えていません。ただ、導入剤のことだけははっきり覚えています。

そしてようやくしっかりと眠ることが出来た時、不思議で仕方なかったのです。何が起きたのか判らなかったから。

人は寝ている間に脳の記憶を整理している、と聞いたことがあります。コンピュータで言えばデフラグを行っている状態なのかも知れません。
それをずっとしていなかった私の記憶の引き出しは、あちこちが歪んで開かなくなっていたり、逆に開きっぱなしで閉じられなくなったりしていたのでしょう。
眠ることによって少しずつですが、嫌な記憶、その時の嫌な気持ちなどが整理されていったのだと思います。

私の場合は、ですが。
今の眠れない、というのは昔の状態とは違います。単に緊張が解けなくて眠りにくい、というだけです。
だから横になって全身の力を抜く努力をすれば何となくは休めます。そのうち数時間は眠れると思います。あの頃とは違って起きられないかも知れない、とは思いません。

明けない夜はないということなのかも知れませんね。
There's no night that goes by without a break


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