【うつ病せんせい】4. “何もしない”ことの苦痛
本格的な療養生活が始まった。実家ではほとんど一日中、ぐったりと横になって過ごしていた。主治医からは、「今は休むことが仕事。何かできたら自分を褒めてあげましょう」と言われた。“何か”、とは。“何でも”だ。それがたとえ昼寝であっても、当時のわたしにとってはすごいことだった。この病気は交感神経が過剰に働いている状態なので、治療薬はなるべく副交感神経のほうを活発にしようと働いている。しかし、とにかくバランスが崩れてしまっているので、昼寝などリラックスした状態になれることはかなり稀な