【余談】迷ったら受診しよう
初めまして、三枝ななと申します。
まずは、『うつ病せんせい』をお読みいただき、ありがとうございます。(まだ読んでないよ、という方もご興味あれば是非…!)
思いの外たくさんの方がこのページを訪れてくださっていること、驚きつつも嬉しく思います。スキやフォロー、励みになります。感謝です。
医師であるわたしのうつ病体験を発信しようと思いついたのは、ここ数か月のことでした。病状は波はあるものの比較的落ち着いており、転職活動のはざまで時間もあったので、この経験を何か形に残してみたいと考えました。
同じ病気で治療をしている方の励ましになれば、という気持ちはもちろんあります。しかしそれだけではなく、いま現在こころ、あるいはからだに何らかの異変を感じてはいるものの、なかなか病院(たとえば心療内科など)を受診することに抵抗がある方へ、一歩踏み出す勇気をあげられたらな、という思いがありました。
わたしの場合はうつ病でしたが、こころの病にはたくさんの種類があります。(ここでは総称して「気分障害」と呼びます。)気分障害は、専門の先生にきちんと診断してもらい、まずは自分が病気を受け入れてあげることで、かなり楽になります。そして時間をかけて疾病(しっぺい)理解、ひいては自己理解を深めていくことで、社会との向き合い方もだんだんと掴めてきます。これは残念なことでもありますが、気分障害は非常に誤解されやすい病気でもあります。「気合いが足りない」とか、「メンヘラ」だとか言われて傷つくことがあります。自分自身を守ってあげるため、そして周囲との間に誤解を生まないために、まずは受診してみてください。「夜眠れない」ことも、十分に異常事態です。
それでは、本日の余談はこの辺で……。
『うつ病せんせい』はまだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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