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more antiques !!

アンティークにまつわる映画や本についてインスタで紹介しているのですが、せっかくなのでnoteにもまとめてしまおうという魂胆で(インスタよりも追求しながら少ぉ〜し砕けた調子で、笑)綴るのが、こちらの記事です。

今回は、アンティークと言えばこれ!な作品を3つほど。テンポ良くいきま〜す🤍

まずはこちら。

「アンティークの祝祭」

2019/フランス/94分
監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
原作:リンダ・ラトレッジ著「Faith Bass Darling’s Last Garage Sale」
主演:カトリーヌ・ドヌーヴ

当時80歳を目前に控えたカトリーヌ・ドヌーヴが実の娘と共演したことで話題となった、アンティークを題材としたヒューマンドラマ。アンティークたちが見つめ続けた1人の女性の波瀾万丈な人生と、その最期の日を鮮やかに締めくくる感動作です。

象のカラクリ置き時計やティファニーのランプ、バカラのオールドグラスに19世紀の地球儀...本編に登場するアンティークはどれも本当に素晴らしく、目に映るもの全てが眼福で...。

パンフレットの中で美術商、
常徳拓さんがおはなししているページより⬇︎

L’Art de vivere(ラール・ドゥ・ヴィヴル)について

「暮らしの芸術」と訳されることが多く、暮らし方や考え方、生き方のことを指し、「ライフスタイル」に近い使われ方をする。パリのような都会のアパルトマンであれ、田園風景豊かな田舎のメゾンであれ、流行を追わず、好きなものに囲まれて暮らすというフランス人の人生観そのものを表しているよう。

...

おうち時間が見直されている今だからこそ、もっとも響く言葉に思います。

この映画からは美しいものや自分の好きなものに囲まれて暮らす幸せを、その素晴らしさを、改めて感じることが出来ました。定期的に観たい。

そして、ひとつひとつのアンティークには(アンティークに限らずとも)それぞれ物語が秘められていることをずっと忘れないでいたい。誰が大事にしていたか、大事にされていなかったかもしれんが...誰かの思い出の品かもしれない、そうでないかもしれない、想いを巡らせて。そうした品を新しく大切に受け継いでくれる人に繋げる役割はSDGsの観点からも、アンティークをはじめとした古物に携わる者の重要な使命だと感じています。

続きましては本の紹介です。

西洋骨董鑑定の教科書

著:ジュディス・ミラー
発売元:パイ インターナショナル

欧米で大ベストセラーとなったアンティーク教本。

家具の様式はもちろん陶磁器やガラス、ジュエリー、ドールやテディベアなどコレクタブルまで完全網羅。骨董の真贋の見分け方を、イギリスのアンティーク・エキスパート、ジュディス・ミラーが解説しています。

調査の手がかりとして
・家具の木材、装飾の種類
・陶磁器、ガラス製品、銀器のマーク
などもカタログのように載っています。

勉強になるだけでなく、見ていて楽しい一冊。わたしも楽しみながら必死に頭に詰め込んでいます。とは言え、やっぱりアンティークを学ぶのは実際に目で見て、手に取ることが一番。たくさんのアンティークに触れていく中で、この本に助けられながら角度を変えた視点で見直すことが出来る。アンティークは本当に奥深く、日々学びが絶えません。ありがたいことに職場は和洋折衷、アンティークも骨董もなんでもござれなので、良い環境に身を置きながら働かせてもらっています。

続きましても、本!しかもまたもやパイインターナショナル。大好きです。そして海野さんの本は家に何冊あるか数えるのも、やんなる程に持っています。卒論(西洋美術史、マティスについてでした。)でもお世話になりまくりでした。

366日 絵のなかの部屋をめぐる旅

解説・監修:海野弘
発行元:パイインターナショナル

フェルメールやマティス、ハマスホイなど巨匠たちの名画から、北欧やアメリカ、ロシアなどの知られざる名作まで、366の美しい部屋の情景を描いた室内画が収録されている一冊。

田舎、都会、質素な部屋、豪華絢爛で室内装飾が豊かな部屋...どの部屋からもそれぞれの暮らしの息づかいを感じ、風景画の鑑賞とはまた違う楽しさ。ちなみにこちら、風景画のシリーズも出ていますよ。

アンティークに関する海野さんのコラムも豊富に掲載されていて、絵画の中に隠れるアンティークを見つけては当時の暮らしを想像し堪能することが出来ます。

言ってみれば、こういう絵画に描かれているアンティークたちだって実際に今、どこかのおうちにあるのかもしれない...そんなことを考えるとワクワクしませんか?それとも、蚤の市やお店で売られているかもしれない...。そんな品がいつどこで手に入れられるか分からない。うわぁ、ロマンある〜〜〜。

この本の中で海野さんが紹介している、小説『従兄ポンス』も気になりました。古道具が売られるようになり骨董が商売になり出した19世紀パリのアンティークの動きが、いきいきと描かれた小説。これは絶対に読もうと思います。

さて、映画、本と見てきましたが今後もっとニッチなアンティークにまつわる映画や本、文学(小説)のことを書いていきたい。これまでに観てきた映画や既に読了している小説でアンティークの描写がある作品、アンティークが重要なキーになっている作品、たくさんあるんです!このときめきをシェアしたくて。

ディズニーパークのアンティークな装飾美術についても、いずれ書きたいな〜と企み中です。例えばランドだとほとんどがロココ調かと思いきや、とあるアトラクションではヴィクトリアン調...、シーだと歴史の古いイタリアから古き良きニューヨークまで、と、そのこだわり様は語り始めると止まらないのでまたいつか、ほんとにいずれ。

先日、素敵なお店へお嫁に行った子たちが活躍している姿をインスタで拝見しました。涙が出そうでした。本当にありがとうございます...!いつかお店にも伺えたらいいな...。

海外にはまだまだ安心して行けそうになく商品数は限られていますが、日本で出来ること、着実に取り組んでいけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。お店はもちろん、わたし自身の成長もあたたかく見守ってくださると嬉しいです🤍

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