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労組満足度向上術(6/16)組合員を幸せに導く

書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。

ポイントその6 組合員を幸せに導く

たいへん聞こえとして怪しさを伴いますが、行き着く先は「組合員を幸せに導く」ことこそが労働組合の使命だと思います。これは各労働組合様で立てているミッションやビジョンがあると思いますが、結局のところ行き着くところだと思います。

じゃあ幸せや幸福はどのように実現されるのか。私は科学者で、博士もとっているので、やはりここは科学的に整理をしたくなります。すると、行き着いたのはホルモンでした。幸せを作るホルモンは、セロトニン・ドーパミン・オキシトシンです。

セロトニンを分泌するのはセロトニン神経です。このセロトニン神経は日光を浴びることと適度な運動を行うことで活性化されると言われています。組合員をいかに外に引きずり出し、そして運動に向かわせるか?これは労働組合として実は何気なくやってきたことです。レクをやりましょう!となると動いたり、外で活動するということにつながっていきます。活動を外でやることは理にかなっています。知らぬ間に幸せにすることができます。

続いて、ドーパミン。ドーパミンは達成の幸福です。なにか自分でやってみて、できた!という瞬間が幸福に導いているのです。特に新しいことに挑戦しているとドーパミンが出やすくなります。自分の超えてきたハードルの少し上を狙っていく活動を組み立てれば、達成の幸福に繋がりますし、今までみなさんが触れてこなかった世界を提供していくこと。これもまた労働組合としては大事にしなくてはならない活動だと言えます。

最後にオキシトシンです。つながりの幸福につながると言われています。人との関わりが幸福に繋がります。同じ会社に勤める人との関わり、家族との関わり、恋人との関わり、友人との関わり、地域との関わり、多様な関わりが幸せをもたらしてくれます。

確かに人付き合いというのは、自分を押し通せるものではないので窮屈な場面もあるかもしれませんが、それ以上に得られるものは多いと言えます。この幸福に対するつながりの重要性は、労働組合の皆さんであれば、とても納得のいくものだと思いますし、一番重視されている観点ではないでしょうか。そして、幸福に一番重要なのは「つながり」であるということはRobert Waldinger氏のTEDでも語られ、世界的に注目を集めています。

組合員を幸せに導く上で、各活動がセロトニン・ドーパミン・オキシトシンを出すことに有効な活動になっているか?それをベンチマークすること、そして、そのために活動をどのように変化させなくてはならないかを考えることこそが、大変重要な活動だと言えるのです。この観点で活動を改良するだけで、組合員の満足を高められるということが一年の活動を通して実証されています。

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