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もとメンヘラの私から。「動き出す」ということ

2024年の4月、念願であったエッセイを出した。
「もとメンヘラ」として【彼氏ない/友達ない/美貌ない】ないない尽くしで
どん底だった20代と30代をどのようにして逆転させ、40を過ぎてから人望と幸せを手に入れたか?についてのノンフィクションを一冊にまとめたものだ。

一般人がたとえ1冊の本の出版を果たしたとて、人生が劇的に変わったりはしない。
それでも、私の思いがのった文章とプロにより美しく撮られた写真が誰もが知るアマゾンに並び20部門に及ぶベストセラー1位を獲得したこと。知人に友人、面識のない方までたくさんの人々が私の本を手に取り、読み咀嚼して何かを感じ取ってくれたことは、言葉には言い尽くせない喜びだった。一般人が本を出したとて、大きくは変わらない。それでも一番壮大で、何物にも変えがたい変化があった。それは私の心だ。「動いて、やり切った」という確固たる自信が自分の軸に入ったとき、私の心はこれまでとは別物に昇華した。

「もとメンヘラ」の思考回路というのは本当にやっかいで。日常がうまく回っていてもちょっとしたトラップで「あの頃のカッコ悪い私」が胸にモヤモヤと渦巻いて、せっかく上がった自己肯定感を蹴散らしてしまう。

ではどうすれば、そのモヤモヤに打ち勝てるのか?

それは、ただ一つ。自分に課題を課すこと。それを、やり遂げること。一つを課して、やり遂げて、前より自分を好きになること。やり遂げるたびに、課題を大きくして自分を信じて、ただただ愚直に続けること。

一つ前のブログにも書いたが、人は新しいことを始めようとするとき、恐怖の感情に駆られる。だけど、踏み出さなければ何も始まらない。そして、踏み出してみたら、どってことなかった。そんなものなのだ。だから、あなたにも飛び込んで欲しい。

さて、エッセイを出したきっかけなのだがそれは昨年の夏に遡る。
とある交流会で出会った14歳年下の男子にガチ恋をしたのだ。なんとか気を惹こうと考えあぐねた結果、彼が好きそうなおすすめ邦楽に私が説明文を付けたものを原稿用紙にして12枚分の容量でプレゼントするという自称「オリジナルライナーノーツ」元い、「地獄のラブレター」を贈り付けるという策に出たことがそれだった。ことの詳細については拙書「もとメンヘラ社長」に書いているので、ぜひ手にして読んで見て欲しい。

ちなみに、その男子に聞いた文章の感想は

「表現力も語彙力も素晴らしいし何より面白い。出版物として書店に並んでいても過不足のないクオリティのものが書けているよ。あと、いきなり文章書いて送りつけるとか狂ってて怖すぎるから、俺以外の人にやらないほうがいい絶対」

正気では、清水の舞台なんて飛び降りれないのだ。

ミラクルを、起こさないと日常なんて変わらないよ。

だから、あなたにもミラクルを起こして欲しい。

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