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定行恭子 *朗読家
2020年11月4日 03:50
昨年の秋、イベントの舞台裏のお手伝いをした。谷川俊太郎さん。その日のステージの終わりに、思い切って「私も文月さんの講座で詩を書いてるんです!」と話すと、本当に満面の笑みで「そう、それはいいね」私はこころ温かく、見送る車に手をふる。その月の文月さんの講座でこの詩を朗読した。わたしにとって詩人は心を揺らし、照らすひかりだ。「不確かな存在」自分はどこにいるのだろう見えない存
2020年6月4日 03:15
プラネタリウムを運んでいる今日も静かな祈りの狭間をいちばん星を輝かせるためいつからだったろう空を見上げるようになったのは悲しみで閉ざされた夜闇につながる途方もない道眠れずにただ 夜を聴いている朝焼けの眩しさに気だるさを抱えたまま寄りかかるいったいどこへ向かえばいいのだろう私のうえにも かつて星は降りそそいでいたやさしさを携えて導き出す答えのようなひかり