#8 仕事の早さ・量・質の議論 〜結局、大事なものはどれ?〜
前回の記事で、仕事の早さ、質、量を次のように表現しました。
・仕事の早さ:成果を出すまでの早さ
・仕事の量:成果を生み出す行動
・仕事の質:費用対効果(B/C)
今回は、それぞれの関係性を整理しながら、何が大事なのかをまとめていきたいと思います。最後までお付き合いください。
早さ・量・質の関係性
早さと量の関係
早さがあるから量をこなすことができ、量をこなすためには早さが必要になります。パーキンソンの法則にあるように、仕事量は期限まで膨張します。量をこなすためには、一つの仕事にかける時間を短縮しなければならないため、結果的に早さが求められます。
早さと質の関係
早ければ早いほど、結果的に質は向上するというのが私の考えです。小さな成果を短期間で生み出すことが質の高い仕事と捉えています。
一見、拙速な仕事のやり方に見えますが、仕事の「質」とはB/Cです。どんなに素晴らしい資料を作成しても、作成に時間がかかってしまっては質の高い仕事とは言えません。質の分母はコスト(C)であり、仕事が早いほど低コストになり、質が高まります。
量と質の関係
質の分子である効果(B)に影響を与えるのが「量」です。「量」とは成果を生み出す行動量ですので、これが増えると質が向上します。問題は、成果につながる行動をどう増やすかということです。
初めは、何が成果につながるかわかりません。そのため、全体の行動量を増やして成果につながるヒット数を稼ぐしかありません。打率よりも打数を重視することが重要です。
もう一つ、成果につながる行動の背後には、必ず成果につながらない行動が存在します。例えば、調査や情報共有のための会議などです。これらは、極限まで減らす必要があります。内省を通じて、何が成果につながり、何がつながらなかったかを明確にすることで、成果につながる行動の割合を増やすことができます。
結局何が大事なのか?
「早さ」です。早さが量を生み出し、早さと量が質を生み出します。とにかく早く成果を出すことにフォーカスしましょう。そのためにできることは何でも行います。メッセージの入力は音声入力が早いですし、企画書はAIに書かせることもできます。成果に直接つながらない作業は見直して減らすことができ、減らせない場合は委託しても構いません。
早さがあれば、それだけ何かを試すこともできます。行動量も増やせます。行動の選択肢が最大になります。しかし、後回しにすると、試せることは減り、行動できることも減り、選択肢も減ります。後手後手になってしまいます。
したがって、一手目から仕事を攻めていく、その心意気で仕事を進めましょう。
終わりに
仕事の早さ、量、質を自分の言葉で整理できたことで、3つのうちどれが一番大切なのかが見えてきました。記事執筆の現在、私は育児休業中です。しばらく仕事から離れたからこそ見えたことなのかもしれません。育児休業も今週で終わります。来週からは日々頑張る皆さんとともに仕事復帰し、頑張ります。記事を書くことだけでなく、自ら実践していきたいと思います。
来週の仕事復帰に向けた決意表明をしたところで、本日はこの辺で。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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