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強み~言語からくる発声の癖~

ここでは、声楽コーチとして強みについて触れたいと思います。
完全な自己アピールです!!( *´艸`)

声楽を教える先生はたくさんいます。
女声なのか男声なのか。
声質は軽めなのか重めなのか。
体育界系的思考なのか、論理的思考の先生なのか。
性格はサバサバか、ねっとりか(笑)

生徒側から見ると、どの先生が自分に合って、さらに信じてついていく価値があるのか、ぶっちゃけわからないものです。

いくら体験レッスンが無料とはいえ、問い合わせて、時間を決めて、往復の移動時間にレッスンの時間。何回も何回も試すには時間も気力も精神も消耗してしまいますよね。


そこで、聞かれてもいませんが、以下ざっくりと自分の強みを書きだしてみました。

レッスン中の様子


声楽コーチSACHIMI YAMADAの強み

  • 日本人の発声の弱点を熟知。

  • 声を聞き分ける耳

  • 発声改善のための引き出しが豊富。

  • 生きたイタリア語を毎日使っている

  • 演奏活動を中断している今だからこそ、指導に専念できる。

  • 日本での最終学歴は国立音楽大学大学院オペラコース修了。

  • イタリアでのオペラ出演を含む演奏活動歴。

これらを一つずつ深堀して説明していきたいと思います。

日本人が持つ発声の癖を熟知。

なんとなく嫌な言い回しに聞こえるかもしれません。
日本人であることで、最初から不利なことがあるかのような・・・。
しかも『日本人は』とか『韓国人が』なんて主語が大きい言い回し。
しかし、これは統計的に否定できない事実のようです。残念ながら。

日本の環境・文化の中で日本語を話し続けていると、知らず知らずのうちに、周囲と同調し、声の出し方や声色も似通ってきます。
基本的に日本語というのは、他の言語に比べ、上半身を主に使って発語している言葉だと感じます。そして、横隔膜を硬くしがちでもあり、その結果、息が流れず、声帯に負担をかけていると思います。
ただこれは少し専門的な話になると思うのでわかりにくいかもしれません。

試しに以下のことをやってみてください。

①下腹部(いわゆる丹田)を身体の内側に押し込めるように力を入れてみてください。お臍から指三本分下あたりを触りながら、手で押し込んでみてもOK

②そのまま10秒キープ。

③緩ませます。


女性であれば、この部分は生理痛で痛みを感じる部位ですよね(泣)

この部分を今力をかけて緊張させてみました。

それでは、これから、なんでもいいので日本語を喋ってみてください。
文章を読むというより、家族や友達と話しているような感じで気楽に。


その時、さっき緊張させた下腹部は緩んでいますか?それとも、緊張していますか?

正解も不正解もないのですが(笑)、ちなみに私は英語とイタリア語を話すとき、程度は違いますが、下腹部は少し緊張していると自覚します。

私は声楽家歴20年を超えました。ベルカントを学びたくてイタリアに渡り、その半分はイタリアでキャリアを積みました。

そんな私でも、家族や友達と日本語で話すとき、つまりとてもリラックスしているとき、下腹部に緊張を感じません。

緊張を感じないということは、どういうことかを説明するのは今は難しいのですが、このことから、日本語は他言語では使う下腹部、つまり丹田を使わずに発声しているとわかるかと思います。

声楽を学ぶということは、いかに声帯に負担をかけず、身体を効率的に使って、最小限の声で最大限の響きを伴った声にすることです。

その中で、丹田に身体の重心を感じられるか否かというのは一つのキーポイントになってきます。

丹田を感じながら発声する習慣のない私たちに、この感覚を刷り込むには少し時間がかかります。他の言語を扱う人たちは、この点が私たちよりすんなりいきます。それだけでも少し不利な日本語話者。

ただ厄介なものはもっと他にもありますので、それはまた他の記事で触れてみたいと思います。

ここまでご覧くださり、ありがとうございます。

ではまた。


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