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Midjourneyで美男美女を作って遊んでみました

昨夜、友人たちと飲みにいったのですが、その内の一人が最近話題のAIによる自動画像生成サービスMidjourneyミッドジャーニーをやっていたので、やり方を教えてもらいました。

Midjorneyは画像生成AIなのですが、命令はDiscordというコミュニケーションアプリから行います。
MidjourneyのBotとお友達になって、Botに向かって呟くと、それを拾って画像生成をしてくれる。そんなとてもお手軽なサービスです。(言語は英語のみ対応)

で、適当な語句を打ってみたんです。
hamuman, steampunk, moebius, girl

そしたらできたのがこちら。

hamuman, steampunk, moebius, girl


うっわ!マジか!かっこいい!!
蛇足ですが、語句を解説すると
hamuman = インドの猿の神様、孫悟空のモデル
steampunk = スチームパンク、蒸気機関が発展を遂げた世界観のSF設定
moebius = フランスの有名なバンドデシネ作家
girl = 少女

となります。

このMidjourneyに入力する、AIをコントロールする言葉のことを、下記の深津貴之さんの記事にならって、力ある言葉ルーンと呼ぶことにします。

力ある言葉ルーン、本当にいいネーミングです。
魔術みたいに絵が出現する実感が伴っています。

実はMidjourneyを教えてくれたのは、現役漫画家の友人なのですが、もう今後は背景とか、人物の服のデザインとか、ビジュアルのアイデア出しは全部Midjourneyでやる!と断言していました。
そりゃそうなりますよね。

ただ、リアルな人間の造形はちょっと難しいというか、AIは「人間の顔かたち」を知っているわけではなく、あくまでもデータを拾ってきて合成をするだけなので、結構歪んでしまったりします。(たまに目が4つできちゃったりしてギョッとします)
イラストと絵画と写真とCGの区別も付かないので、その点でもなかなかイメージどおりにならず、ストレスが溜まります。
こんな感じになってしまう。

分かるよ。分かるんだけど、コレジャナイ感。
アメリカのAIのせいか白人女性感が強く出ているし、背景も適当で暗い。
もっとフォトジェニックなポートレートを思い描いていたのですが……

人間が一番敏感なビジュアルは、人間の造形です。
パーツひとつでも縮尺がおかしいと、一気に興が削がれます。

じゃあ、ひとつ上手いこと力ある言葉ルーンを練って美男美女を作ってみようと、試行錯誤しました。

その結果が、こちら。


Girl, beautiful face, portrait in amsteldam, ueda yoshihiko photo --ar 2:1


Young man, beautiful face, portrait in Berlin, ueda yoshihiko photo


beautiful boy ,beautiful face, portrait in Tokyo, ueda yoshihiko photo

Anime girl, beautiful face, portrait in Tokyo, ueda yoshihiko photo


Anime girl, beautiful face, portrait in Tokyo, ueda yoshihiko photo


Young woman, beautiful face, cyberpunk, ueda yoshihiko photo



写真のキャプションについているのが、唱えた力ある言葉ルーンです。
ひとつずつ解説していきます。


Girl = シンプルに少女です。「Young woman」だとほんの少し見た目の年齢が上がります。性別を変えるときは、ここを「Young man」に変えたり、「beautiful boy」にしています。
美少年は難しくて、どうやってもゴツくなってしまうので「beautiful」を頭につけました。

beautiful face = 美しい顔。ちょっと現実で使うのは躊躇されるストレートな言葉ですが、AIは忖度してくれません。言い切ってやりましょう。

portrait in amsteldam = アムステルダムでのポートレート。「portrait」を唱えると、大体上半身までのクロースアップ写真になります。
かつ、「in 〈都市名〉」を唱えると人物の背景が、その都市っぽくなります。と同時に、人物の顔立ちや髪型がその都市の住人っぽくなって(つまり、その土地に多く住む人種・民族の特徴が入って)、ちょっとしたスパイスになります。
色々な都市を試したのですが、女性はAmsterdamアムステルダム、男性はBerlinベルリンがいい感じになりました。
ちなみに「amsteldam」とスペルミスをしているのですが、偶然素敵な抽象背景になりました。そういうのも面白いです。

ueda yoshihiko photo = 上田義彦の写真。この言葉にたどり着いたのが大きかった。これこそが秘伝のタレです。
上田義彦さんはぼくの好きな写真家の一人です。
写真のトーンとクオリティをどう上げるかを考えた結果、好きな写真家の名前を入れることを思いつきました。
名前の後に「photo」を入れているのは、名前だけだとueda yoshihikoさんというが交ざってしまうからです。
この言葉を入れることで、フォトジェニックさが格段に上がりました。
さらに人物が日本人顔になります。上田さんの写真の被写体がほとんど日本人(の芸能人)なので。
日本人の顔にしたいなら「Japanese」と唱えればいいじゃないかと思うかもしれませんが、それだと悲しいことに男女とも端正さが少し下がる傾向にありました。

--ar 2:1 = Midjourneyのパラメータ設定で、アスペクト比を2:1にします。ただ、人物の場合アスペクト比を横長にすると、顔ごと横長になってしまう傾向があるので途中で止めました。

Anime girl = アニメの少女。Midjourneyは他の人が生成している画像も見れるのですが、「Anime girl」と唱えている人がいたので、真似をしてみました。
「Girl」を「Anime girl」に変え、東京でのポートレートという設定にしたのですが、アニメっぽいというか、より端正な感じになりましたね。
顔のパーツの線がすべて整っている感じでしょうか。
ぼくはAnimeを入れないほうが味があって良いと思うのですが、ここは好みですかね。

cyberpunk = サイバーパンク。テクノロジーの過剰な発達を土台とした世界観のSF設定。最後に遊びで入れてみました。コスプレ感がありますね。

全員何故かちょっと和服っぽいのは謎なのですが、それも良い味になっています。(昔の日本人の、ueda yoshihiko さんが引っかかってしまうのかも)
繰り返すうちに段々モノクロになってきてしまったので、もしかしたらMidjourneyは、自分が過去に生成した画像データを参照してるのかもしれません。

ともかく、楽しくて時間を忘れてしまいました。

最後に、美男美女とは別に、ぼくの気に入っている画像を2枚ほど。
2枚とも同じ力ある言葉ルーンなのですが、何と唱えたか分かりますでしょうか?


???
???




正解は、man who became a pillar of salt =塩の柱になった男、です。(意味不明ですみません)

しばらくはMidjourneyで遊んでしまいそうです。
それでは。



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