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籠盛の夢

ほんのちょっとした夢がある、そんな夢なら直ぐに叶いそうじゃ無いですかと言われそうな夢だ。

叶えるのは簡単なので、それしたら良いんじゃ無いと言われそうだが、自分の生活習慣とちょっと違うので思案している。

私は子供の頃からキッチンのテーブルに、物を出して置くのが嫌いだ、昔の家はよく醤油とか出しっぱなしで、蝿帳に入れとくかんじだったけど、それが大嫌いだった。(祖父の家はそんな感じだった)

私だけじゃなくて、母も嫌いだったから、実家のキッチンテーブルの上は何もなくて綺麗な感じになっている。

私が結婚しても当然机には何も置かない、それが夫の実家に行ったら、意外と机に物が有ったのを見て、他所の家はキッチンテーブルに物を置くのだよね、と納得させていた。

ある日の事だ、ネットで丁寧な暮らしをしている人たちの家の写真を見ていた。

おおっ、キッチンの机の上に物がある、丁寧な暮らしなのに机に物が有る、何度も言うが物が乗っている。

それが籠に入った果物だった、いいねー、机の上に籠に入った果物は綺麗で良いんじゃない。

それから、一寸した夢になっている、籠に入った果物をキッチンテーブルに置くことが。

今日もそれを思い出したので、娘たちに言ってみた。

「一寸した夢が有るんやけど。」いつも大御所な夢を聞かされている娘はビックリして聞く。

「あのさ、キッチンの机の上に籠に入った果物を置いとくのええやろ。」と言ってみる。

「果物って何を入れときたいの?」と聞くので、ミカンとかリンゴとかとバナナとかと想像しながら答える。

「ミカンはあかんで、腐りやすいで籠盛には入れやんのやに。」と以前スーパーの野菜売り場で品出しをしていた次女が言う。

病院の籠盛や無いんやから、好きな果物好きなだけ入れたいわ、ミカンもええやん。

「でもな、ミカンやとすぐ食べられるから良いような気がする。」いやミカンええでしょ。

「お母さん、籠にミカン入れて、机に置いとくのって、こたつの上にミカン置いとくおばあちゃんの発想やん。」と三女が言う。

確かにもうばあさんに最接近しているけどね、考えているのは丁寧な暮らし系籠盛なのだ。

「違うて、色々入れておきたいんよ。」私も引かないよね。

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