癌とメタボの関係

肥満が癌と関係していると聞くと、私などはそうなの？？？となってしまう。

私は母方の祖父と祖母を亡くしているが、2人とも癌だった、そのため自分は癌になる遺伝子を色濃く持つと思っていた。

元夫が糖尿と高血圧が多い家系で、子供たちがコレステロール値が高くなるのと同じなんだろうなとの考えだ。

数日前に次女の健診結果が送られてきて、昔よりも体重は減ったにも関わらず、コレステロール値は結構高かった。

「ああー、もう一寸痩せやなあかん。」封を開けた次女が嘆いている。

頑張ってダイエットをしてきても、駄目だと書かれたら、凹んでしまいそうだ。

私などはここ数年食べる物も、運動もあまり気を使ってこなかった。

体重も少し増えたが、その割に血液検査で問題があったことが無い、娘と変わってあげたいくらいだ。

我が親も、正月に行った時には、「健診で問題出たこと無いわ。昔お父さんが胃のピロリ菌を何とかしてから、見当たらんよね。」と言っていた。

元気過ぎて有難すぎる。

私も親も問題が無いとしたら、これは元夫の遺伝子のなせる業、遺伝と言って居られないので、なんとかしなければ為らない。

難しい問題やな、私が上らないので、コレステロール値の減らし方が解らない、結婚していた時にも元夫のコレステロール値が高かったので、食事は気を付けていた。

気を付けていても、良い数値には成らなかったので、きっと遺伝子の力が大きいんじゃないかなと考えていた。

癌も私は癌に為り易い遺伝子を持っていて、運が悪ければ発症するし、運が良ければ、我が親みたいに９０近くなっても癌には成らないのだろう。

そう考える方が自然だし、癌なんて２人に１人掛かるのだから、仕方ないかなと思っていた。

実はそれは間違いだったらしい。

肥満、糖尿病、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪をはじめとする代謝性疾患が、多くのがんの発症と進行にとって重要だとの研究結果があちこちで発表されている。

これまでは、癌は遺伝子の変化が原因で起こる病気だという見方に基づいて、特定の遺伝子変異をターゲットとする治療法を模索してきた。

それが実はがんには代謝（細胞がエネルギーを生み出したり使ったりするプロセス）が正常に機能しないという特徴があることがわかっている。

特筆すべきはほぼ全ての癌に代謝の異常が見つかるという事だ。

研究ではメタボリックシンドロームのスコアが３点（５点満点）以上のグループはあらゆる癌の発症するリスクが３０％高かった。

ガーン、ボーゼン。

そんな事を言っている場合じゃない、これはメタボに為ったら癌さえ引き寄せるという事なのだ。

ただでさえ、コレステロール値が高くて問題が多いのに、癌迄可能性高いなんて、誰でもそう考えるのじゃ無いかな。

肥満は、健康な組織を傷つける炎症を引き起こし、少なくとも13種類のがんと関連している。たとえば、肥満の女性の場合、代謝的に健康で標準体重の女性と比べて、子宮内膜がんのリスクが3倍、腎臓がんのリスクが2.5倍高いことは研究でわかっている。

肥満は、健康な組織を傷つける炎症を引き起こし、少なくとも13種類のがんと関連しているらしい。

「過剰な体脂肪、特に腹部の脂肪は、いずれも特定のがんと関連する炎症、血糖値、インスリン様成長因子1（IGF-1）の生産を増やします」と研究者は言う。

それだけでは無く、研究からは、メタボリックシンドロームの症状がある人は、標準的な体重であってもがんの発症リスクが高いことがわかっている。

怖いですねー、恐ろしいですねー、ちょっとした夏の夜話よりも怖いのだ。

他にも、ストレスや睡眠障害、運動不足、孤独感などが、体重やBMI（体格指数）に関係なく、あらゆる種類のがんと関連していることを示す研究は多い。

がんは代謝性疾患であるという説の起源は、1920年代、ドイツの科学者オットー・ワールブルクが、がん細胞には代謝的に奇妙な点があると提唱したことからだ。

がん細胞は正常な細胞とは異なり、エネルギー源としてもっぱらブドウ糖（グルコース）を利用する傾向がある。

この特徴のおかげで、陽電子放射断層撮影（PET）スキャンによるがんの早期発見が可能になる。

では糖分の摂取量を減らせば、癌は飢餓常態に為って、問題解決に為るか？？

それ自体は解らないが、研究では砂糖入りの飲料や精製炭水化物によるブドウ糖の取り過ぎと、がんのリスクの増加との関連が指摘されていて、原因の一つかもしれない。

そう言われると、癌はメタボリックシンドロームも原因の一つで、身体を健常な状態にして置く事こそが、がん予防なのかも知れない。

それでも不思議なのは、私の祖父や祖母はメタボには見えなかった、祖父などは細いと感じたくらいだ。

癌と代謝異常が関係が有るのなら、そこは如何なっているんだろうね？

日本人は体重が増えて無くてもメタボって場合も有るらしいし、そこは解らないのだろうな。

癌は怖いけど、メタボに気を付ければ、癌に為る可能性が減るのなら、身体に気を付けなければ、チョット気合を入れたのです。