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イーストとは友達

そうだカフェをしようと言いだしてから、次女はイーストと仲良くなってきた。

最初はお惣菜を売る店が良くて、パンは絶対にプロには敵わないんだからと言っていて、私はパン作っていた時期が有ったので(彼女の中学生くらいの頃)パンって自家製だと安いよとは言ったものの、それ以上は深追いはしない。

最初はマフィンや人参ケーキなど、イーストが要らないものを作っていた次女が、シナモンロール作れるかもと言い出した。

「作れるよ、私あんた達が中学校くらいに作ったじゃん。」と答えた。

「だけど覚えて無いんだよね。」と次女。

「本が有るからそれで作ったら。」

「うん、南部アメリカ料理の本に書いて有った。」

知っているなら私に聞かなくても良いのに、こっちが忘れていて恥をかくとこだった。

パンは子供の小さい頃一年位毎日作っていた、その頃、朝にパンが食べたい、でもパンはたかし、ジッと手を見る状態。

そこでパン好きな私は考えた、いっそ作ってしまったら良いんじゃない。

パンは発酵に時間は掛かるけど、成形して冷蔵庫に入れておけば、焼くだけで朝ごぱんが食べられる、良い考えじゃ無いですか。

それからせっせと寝る間を惜しんでパン作り、そこそこは食べれるものを作った自負はある、けれど作り方はすっかり忘れてしまっている。

「南部料理の本に書いてあったっけ、私ははるみさんのレシピだったよ。」その南部料理の本はビスケットが食べたくて買った本だった。

ビスケットと言っても朝食に食べるビスケットで、ケンタッキーにある奴、あの子ですよあの子。

そこにシナモンロールが載っていたのは忘れていた、と言うよりビスケット以外に興味を持って無かった。

次女の作ったシナモンロール。

「トッピングはフロストシュガーが多いんだけど、これはクリームチーズでするね。」これは見た目もうシナボンじゃ無いですか。

我が家ではシナボン怖いの記事を見てから、シナボン欲しいとなって、少し前に百貨店に来た時に買って食べたシナボンを思い起こす。

買ってきたシナボン。

見た目はちょっと不細工ですが、次女のシナモンロールが美味しい、シナボンはちょっとくどく感じた物ですが、我が家のはあっさりしている。

まあ好みですけどね、

評価に気を良くした次女、今度は肉まんを作ると言って、それも作ってみた。

蒸すのではなく、焼いた肉まんでこれもふっくらして美味しかった。

次女の研究心は止まらない、今度はちゃんと蒸して作る、肉まんじゃなくて、餡子とクリームチーズを混ぜた物を包む。

餡クリームチーズ饅

とまーらないイースト熱を抱えて~とアニメの主題歌が頭に流れ出す、イーストと友達何処までもである。

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