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病院の外の風景

明日は1年で一番チョコレートが配られる日だ、ふとそう思った。

実は息子の誕生日でもある、2月14日って言うと雪が降る日も有って、息子が生まれた日は雪が降っていた。

雪が降ってたんだと思う、雪が降ってたんじゃないかな、生んだ日には部屋から出ていないから解らない。

次の日に外を見ると、雪が積もっていて、雪が降ったんだなと気付いたのを覚えている。

外を見ると、雪の中に埋もれた車が有って、病院の中に居てよかったなと考えていた、中から見る風景は他人事だもんね。

夫が「俺は義理チョコしかもらって無い。」と言って、毎年文句を言うので、頭の中にチョコレート、誕生日、雪、なんて言葉が連なっている。

チョコレートは子供でも買える値段で安い物が多い、このバレンタインデーの時期だけは高い物が出てくるが、それもブランドで高くなっているだけで、カカオ豆にはそんなに反映されて無いんだろう。

カカオの生産と言っても、生産者のほとんどがそれが何に使われているのか知らないらしいですよ。

私たちは知識として知って居たり、ネットで検索して解るのに、彼らは解っていない。

だから価値が解らなくて、言い値で売らざるを得ないようです、結果として賃金を上げようがなく、子供たちが大変な仕事を担っている。

今は日本でも貧しい子供が増えてきたけど、それでも重労働を強いられる子供は居ない。(居ないと思っている、居ないと言ってくれと考えている。)

だけど世界で何百万人と言う、重労働をされられている子供の一部が安いチョコレートの為に働いている。

「このチョコレート安いけど美味しい、また買おう。」って感じた時にその子供たちの事は頭に無いんですけどね。

私が病院の外の風景を見て、綺麗だなーしか感じなかったのと同じで、他人事なんだよね。

お金に余裕が無いと子供を働かさなければならない、子供は働いているので学校に行けずに知識が不足する。

知識が無いから技術も上がらずに、低賃金で働いて豊かさを感じる事無く、働き続けているのだろうな、子供の頃から。

他にも安いチョコレートを作るのに、ココアバターの代替油脂としてパーム油が使われる。

パーム油を作るアブラヤシの生産に農園を開発して、森林破壊をしている、森林破壊が問題を起こすと解っていても、誰も言わないんだよね。

彼らも生活をしていかなければならないから。

世界では不公正な取引で成り立っている商品が多い、「安い、良いな。」が本当に正しいのか考えなければ為らない所に、私たちは居るのかも知れない。

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