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人生に「あかん」は無い

経験から「あかん」と思っていた時は、本当の「あかん」で無いのが解っている。

元夫と会社をしていた時、資金ショートしそうになると、「あかん」と思った。

資金ショートをご存じない方の為に説明すると、資金ショートとは読んで字のごとく、資金がショートする事だ、端的に言えばお金が足りなくなるのだ、何処に?って会社に。

お金が足りなくなる?利益があれば足りなくなるって無いでしょうと、思ったお方正解です、そうです利益があれば足りなくなることにはならないんです。

元夫の会社は売り上げ金額の増減が激しく、利益の無い売り上げの月もあれば、潤沢以上の利益がある時も有った。

要は安定していない会社だったのだ。

私が会社に入った時はまだ30人近い従業員さんがいて、ご家族がいらっしゃる、固定費がおおいんじゃーと云ってしまいたくなる位の固定費。

元々夫の父親の考えはこうだ、給与はある程度多く出す、ボーナスは少ない、儲かった時には多く出す。

誰しもが生活があり、生活を安定させるには給与が多い方が良い、儲かったらボーナス、この考え働くものに取ってはとても良い考え、共産主義者なのじゃないかとおもう程良いのだけれど、(私もどちらかと言えば、共産主義者)会社経営においては大変だ。

安定していてもしていなくても、仕事が在っても無くても、給与が必要、その上、技術の必要な仕事で直ぐに覚えられるものじゃ無いので、人員の確保の為にも止めてもらう訳にも行かなかった。

20歳で結婚して、家庭に入って子育てをしている最中に、会社に入った私は戸惑った。

電磁鋼板という特殊な物を当て勝っている所為か、会社自体の特殊性なのか、閉口するほどの山あり谷ありで、ハラハラしながらの経営だった。(あれを経営と言っていいのなら)

最初はそれほど難しくは無かった、大手の下請けとして、ある程度の売る上げが見込めた、それが少しずつ大手が中国に仕事をシフトしていくようになる。

さあ大変だ。

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