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SNSの悪夢

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SNSの所為で悪夢に陥った男の話です。
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#言葉

【小説】SNSの悪夢

調停員の言葉に口が利けなかった。 『モラハラ』って何なんだ、自分で俺が信じられなくなって…

内山祥子
2週間前
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【小説】SNSの悪夢

知らない電話番号から電話が掛かってくると、いつも取るかどうかで悩む、下手なセールスや投資…

内山祥子
4か月前
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【小説】SNSの悪夢

家に帰ると、気持ちを落ち着かせて、次に行う事を考える、弁護士が必要だ。 慌てて携帯で調べ…

内山祥子
6か月前
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【小説】SNSの悪夢

「ふぃいふぃとですよ。」パスタを口に運びながらなので、言葉が変になる。 食べたくて仕方が…

内山祥子
6か月前
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【小説】SNSの悪夢

「あなたは痴漢が居ると知っていて乗ってたんですよね、何故大声を出したりしなかったんですか…

内山祥子
6か月前
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【小説】SNSの悪夢

そう聞いてもちょっと信じられないな、彼女の連絡先を聞くのはは計られるから、こっちの連絡先…

内山祥子
7か月前
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【小説】SNSの悪夢

昨日は夫が24時を過ぎての帰宅、心配で眠れない気持ちは蚊帳の外だ。 「遅かったね、連絡くれたら玄関閉めておいたのに。」一寸した愚痴を言う。 せめて帰るのが遅いのだけは言って於いて欲しい、子供と2人で居るから、玄関を開けていると危機感がある。 彼はそんな気持ちは理解できない様だ、遅くなる日の連絡があったためしがない。 「明日は出がゆっくりでもいいからいいだろ、玄関閉まってたら、鍵出さなきゃならないじゃ無いか。」彼も不服そうだ。 解らない人間には、こんな不毛な議論してい

【小説】SNSの悪夢

マンションは毎日大勢の人を内包して、吐き出して居る、立花はその人たちを全員写真に撮ってい…

内山祥子
8か月前
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【小説】SNSの悪夢

暗くなってくると、前のマンションに明かりが点く、自分もそろそろ家に帰ろう。 まだ売っては…

内山祥子
8か月前
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【小説】SNSの悪夢

「ここだとプライバシーはちょっと保てませんが、それでも宜しいんですか?」顔を覗き込んで聞…

内山祥子
9か月前
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【小説】SNSの悪夢

調べていくと集中するのは昔の悪い癖だ、パソコンに向かうと画面から目が離せない。 昔、パソ…

内山祥子
9か月前
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【小説】SNSの悪夢

「何になさいます?」低い声で自分に戻った、さて何を飲もう、酔うといけないのでビールにしよ…

内山祥子
9か月前
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【小説】SNSの悪夢

人間食べていると喋らない、食べながら話す人も居るらしいが、大概が食べるに集中する。 隣で…

内山祥子
9か月前
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【小説】SNSの悪夢

 ドアを開けると誰かが待っているのが当たり前だと思っていた、『おかえりー』その声がどんなに大事なものだったかは、失ってみなければわからないのだから、人は愚かだ。 立花は自嘲気味に心で呟いた、今この家には自分しか居ない。 彼女と暮らすために大きめの家を借りたのに、ぽっかりとしたがらんどうの空間があるだけだ。 一人ならこんな家はいらなかったんだがな、彼女と交わした最後の言葉を思い出す。 「SNSでひどいこと言われてるよ、記者会見しちゃダメなの?」と彼女。 「今は時期じゃ