今日の読書『エモい世界史』
今日の読書は、
エモい世界史
「感情」はいかに歴史を動かしたか
リチャード・ファース=ゴッドビヒア (著)
エモい→エモーショナル・・・
歴史の中にある、人の感情にフォーカスしたもの。
著者は、世界史を研究しているのではなく、
「感情史」という分野の研究をしている方、
「感情史」って聞いたことありますか?
過去の人々が自分の気持ちをどんなふうに理解していたのかを考察する学問だそうです。
学校での歴史の勉強は、
どうしても、いつ、だれが、何をした、みたいなところを
学んできたような気がしますが、
そこに感情というものが紹介されると
とても共感できます。
冒頭は、
プラトンとソクラテスのお話しから始まります。
プラトンの対話篇は、
今でも読み継がれる哲学書ですが、
病と闘っていたプラトンは、
師であるソクラテスが処刑されるという
複雑な感情があったからこそ、
数多くの偉大な思想家の中で
時の流れの中でも忘れ去られずにいるのだろうという。
また、日本の文化にも触れていて、
日本は恥の文化を特色としていると紹介されています。
その一方で、アメリカは、罪の文化。
おもなちがいは、
罪の文化は人々が自分のしたことに対し罪悪感を
いだくことに焦点を当てている。
罪の文化に暮らす人々は刑務所や地獄などの個人的な罪を恐れるが、
日本のような恥の文化に暮らす人々は、
社会からの排斥や周囲の人の両目をつぶすことを恐れるそう。
なるのど、納得です。
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