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はじめての船旅は、小笠原ひとり旅①

はじめての船旅というと、豪華なものを想像されるかもしれません。
1泊二日も、立派な旅と言えるので、船旅と表現してみました。

わたしのはじめては、いまは50代に入りましたが、34歳の時、小笠原への旅でした。当時、看護の大学生でしたが、家庭の事情で1年休学中。来春から復学の目途が立った冬頃、どうしても、小笠原に行ってみたくなったのです!

「強く思うことには意味がある」そうこれまでの経験からも思っています。

休学中とはいえ、また学生に戻れば一人暮らしで学費もかかります。借りていた賃貸もいったん退去したので、新たに探して、借り直さなければならない状況もありましたから。

そんな中、遠くまで旅行に行くことは、とてもぜいたくなことでもありました。

そのときは、ただゆっくりしたいとか、楽しみたいとか、そういったレジャー的な要素ではなく、言葉で伝えるのはちょっと難しいのですが、もっと深い部分で小笠原に行きたがっていました。

もしかしたら、本当はハワイ島とか、南国の同じような雰囲気をもった原初的な島。に行ってみたい気がしましたが、それと比べると小笠原は、はるかに身近な気がしました。

よほどわたしが行きたがっているのが伝わったのか、何かを察したのか、家族も「行かせないとダメだ」と思ったそうで、なんとか格安のツアーを申し込んで、東京の竹芝から小笠原丸に乗って、無事に出発できました!


仲間がいて、丈夫な体があれば、楽しいかもしれない船底で雑魚寝スタイル


はじめての船旅は、海が窓から見える部屋・・・も想像してしまうかもしれません。じつはわたしも、淡い期待がありました。

ですが、なにせ、格安旅行のランクです。部屋はというと、個室ではありません。

船底の大部屋みたいなところで、ベッドでも布団でもなく、茶色い避難用の毛布みたいなものが、ひとりあたり2枚・・・支給されました。

その2枚で、「下に敷く」「上に掛ける」など、各自なりに使ってOK、というシステム。

となりとの距離は、毛布を敷いて、わりとすぐ近くにとなりの人がいる距離感・・・

はじめての船旅で、まさかの雑魚寝スタイルに一瞬とまどいましたが、一緒のツアーの人は、20-40代の女性数人で、みんなおんなじ状態です。

雑魚寝スタイルのわたしの周囲は、その人たちに囲まれていたので、それなりに楽しく、気兼ねなく過ごせたのは、ほんとにラッキーでした!

小笠原に行ったことがある人からの情報や、もっとすごいデンジャラスな船のはなしや、お菓子を交換したり。


東京湾は海だけど、まだ旅の入り口


船底は揺れが強いので、追加料金で二段ベッドの部屋に移動した人もいましたが、わたしはもらった酔い止めで、多くの時間を寝て過ごし、なんとか乗り切れたのが幸いでした!

はやく着かないかなあ~小笠原!と、高速の移動になれているので、思わなくないですが、なんていっても、時速45キロくらいで、東京から南へ1000キロ移動。広い大海原を、トコ、トコ、トコと進んでいる感じでしょうか。

まずは船底で、自分のスペースを確保すると、なにせ、はじめてなのでうれしいし、開放感もあるし、慣れた人に誘われて、海と景色が見えるデッキに出てみました。

「レインボーブリッジだよーー」「まだ東京湾だねーー」なんて、周囲の雑魚寝仲間とワクワクしていたのですが。。。


海の他に、街の景色が見えるなんて、もうしばらく見納め・・・っていうことは、船旅がはじめてのわたしとって、このときはまだ想像できないことでもありました。

定番の船酔いも「うっ、、、」始まってきたので、おとなしく船底に戻って、茶色くて薄い毛布を敷いてその上にごろん、と横たわって過ごすことに。


はじめての小笠原編、次回につづきます😊何回かに渡るストーリーになりそうです。よかったらまたきてくださいね♪


#わたしと海


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