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伝える力で社会を変え(ない)。参加する余白。曖昧なビジョン。すごくないリーダー。

伝える力で社会を変えたい。
伝える力で人を変えたい。
伝える力でNPOを支援したい。

…という気持ちが、自分のなかに一切ないことがわかった。

「どうして広報やファンドレイジング(資金調達)の仕事をしてるんですか?」とある人に問われて「この組織が好きだからだよ。でも仕事内容はなんでもよくて」と答えた。広報の力で NPOを支えたいからとかじゃないんだ、と返された。たしかに、自分のなかにその思いが微塵もないことに気がついて笑ってしまった。

広報や資金調達の仕事は大好きだ。戦略をたてるのも実行するのも面白い。でもわたしは、伝えたいという気持ちがあんまりない。いや、もともとは伝えたいという気持ちはあった。でもこの5年のD×Pでの仕事を通して、そして社会の変化を見るなかで、その気持ちが薄れていったように思う。

その変化とは、なんだったのか?

この記事は、4年間広報とブランド戦略のコンサルタントとして働いたあと、5年間若者支援NPOのD×P(ディーピー)の広報と資金調達担当としてシゴトをつくってきたわたし入谷佐知から見た、社会の構造変化と「伝える人」が目指していくことになりそうなあり方を自分なりに抽象化してまとめた記事です。最後の最後の最後でついに有料になりますが、無料版で大体は読めます。投げ銭のつもりで買っていただけたら幸いです^^

こんな目次です。全部で6200字です!


1. 世の中は、伝えたい!に溢れている。
2. ユーザーが参加する余白
3. 曖昧なビジョンと、存在しないミッション。
4. ひとりひとりに解釈されるビジョン。
5. 大きな巨塔ではなく、一人ひとりがわちゃわちゃやってる組織になる
7. 包摂したメッセージと、たった1人に届けるメッセージの両方を組み合わせる
(このへんから有料)
6. だから、リーダー像も変わってゆく。
7. 共に作りたい。

世の中は、伝えたい!に溢れている。

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