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日刊さっちん(ゆるめ)

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さっちんこと入谷佐知が毎日のちょっとしたことや頭の中身を書いていくだけのマガジンです。ゆるめです。
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記事一覧

2023年読んでよかった本

ことしもたくさん読みました!合計61冊!わーい! 来年はどんな本が読めるか楽しみです! 小説編夏物語 とてつもない本でした。偶然図書館で手にとって、とてつもなかったのですぐ買ってしまった。2023年2月の自分は全部この本に持ってかれたと思う。特に、精子提供で生まれ父から虐待を受けた「善百合子(ぜん ゆりこ)」という登場人物が反出生主義をかかげ、主人公と対話するシーンは身につまされる。川上未映子さんと永井均さんの河出書房のwebメディアの対談記事も面白いのでこちらもどうぞ。

マネジャーの「いじわるモード」考

マネジャーの「いじわるモード」について考えている。 特定の誰がどうという話ではなく、様々な組織の課長から部長クラスの方のお話を聴くなかで、どこにでもよくあることとして、マネジャーの部下に対する「いじわるモード」があるなあと感じた。 いじわるモードの発生 部下が期日を守らない、会議に出ない、同じことをx回以上伝えたのに改善されない…など、具体的に部下のアウトプットにおいてよくない出来事が重なり、さらにその人の不備分のリカバリーでマネジャーの時間が潰れることが増えると、マネ

『田辺聖子 十八歳の日の記録』がめちゃおもしろかった話

『田辺聖子 十八歳の日の記録』が凄まじくよい本だった…! 個人的には2023年のベスト本!!!!(はやい) 田辺聖子さんというと30代のわたしにとっては、『ジョゼと虎と魚たち』や源氏物語など古典解説のイメージがある。でも田辺聖子さんご本人のことはまったく知らない。 2019年に91歳でお亡くなりになられたあと、ご本人の日記が見つかり、ご親戚がこれは世に残すべきだと判断して出版された本だそうだ。 この本に掲載されているのは、1945年から47年の、戦中から戦後の激動期に

デザインとアートと高校3年生

5年経過したマザーハウスアンティーク スクエア バックパックを見てみる【経年変化】

愛用しているマザーハウスのアンティーク スクエア バックパック(Motherhouse Antique Square Backpack)ですが、使い始めて5年になりました。2017年に奮発して購入、仕事にいくときはいつもこのリュックです。 わたしが買ったときは… ひょえーー、やっぱり新品はかっこいい…。 このnoteでは、使い始めて5年経っていいかんじに年齢をかさねたうちのバックちゃんを、無加工写真でご紹介しようと思います。 わたしの使い方はこんなかんじです。 ・20

「うきわ」がおもしろそう

2021年に入ってから映像コンテンツを学ぼうと思って、ちまちま映画・ドラマ・ドキュメンタリーを観ています。(Youtubeはいっぱい観たのでYoutubeじゃないやつ。) うちにはTVがないので、もっぱらTVerや配信サイトにお世話になってます。大河ドラマもちまちま観てるし、春からはドラマも可能な限り1話は目を通しています。 いやはや、TV局さんがあつかうものって、チームワークがちゃんとできていて質が高いものが多いなとあらためて思いました。古い言い回しや心配な表現も時折見

まさみつ誕生日おめでとう2021🎉おすすめ本10冊

🎉まさみつこと、岡田正光さんお誕生日おめでとう!ちょっと遅くなったけど誕生日プレゼントです!おすすめ本を10冊選んだので送ります。 ※貸せる本は(貸せる)って書いてます。Kindleなどで持ってて貸せないものは(貸せない)って書いてあります。 まさみつ以外の皆様へ: このnoteはわたしと一緒に働いている岡田正光さんの27歳のお誕生日お祝いのおすすめ本リストです。本人に誕生日祝いでほしいものはあるか聞いたら、「さっちんさんのおすすめ本リストがいいっす!!」って言ってもらい

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こわい夢を見るようになって安眠のためにやったこと(使ってる安眠グッズ)

2020年春ごろから、こわい夢を見るようになりました。 悪夢を見るのは日中のストレスのせいらしくて、まあこの状況ならストレス抱えててもいたしかたなかろうな〜と思ってました。 しかし困るのは、 悪夢見る👿→変な時間に起きる→こわいので二度寝しがたい→ずっと起きる→ネムイ→日中のパフォーマンス下がる→また悪夢見る👿 の無限スパイラル。しだいにかわいい顔がゾンビになってくる。これはなんとかしなきゃと思ってあれこれ対策を講じて、グッズも買いまくってしまったのでそれをnoteにまと

「無知なはず」に支えられている/最近読んでいる本-2020-11-21

最近はひたひたと本を読んでいる。 多読でもなく、少ないわけでもなく、精読でもなければ、パラパラ読んでいるわけでもない。水がひたっていくように、ある一部分を読んでは、考えをめぐらし、また読んでは、考えをめぐらしているような読みかたである。こういうときに読む本は、わかりづらい本ほどよく、わかりやすい本だと考える余白がなくてちょっとおもしろくない。 そんなかんじでひたひたと読むのにちょうどいい本たちを紹介していこうと思ってnoteを開いてみた。いつもはかなり厳選して読みやすそう

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「角川文庫発刊に際して」が名文でびっくりした話

たまに見かけたことがある、出版社による巻末の文章。 ふだんは目にとまらないのに、なぜか今日ふと目に飛びこんできた。 角川文庫発刊に際して 角川源義 第二次世界大戦の敗北は、軍事力の敗北であった以上に、私たちの若い文化力の敗退であった。私たちの文化が戦争に対して如何(いか)に無力であり、単なるあだ花にすぎなかったかを、私たちは身を以て体験し痛感した。西洋近代文化の摂取にとって、明治以降八十年の歳月は決して短かすぎたとは言えない。にもかかわらず、近代文化の伝統を確立し、自由な

小学生連れの大和郡山さんぽで個人的おすすめコース(いやこれデートコースになるのでは)

奈良の大和郡山(やまとこおりやま)に、小学4年生とふたりで遊びに行ってきました。楽しかったのでおすすめのお店をご紹介します。 おそめに出発したので郡山駅についたのは12時すぎ。まずはごはんを食べにいきました。 small works apartment. henhttps://swa-hen.com/ 古民家を改装して雑貨と喫茶店をされているhenへ。にわとりのイラストが目印です。食べたのはその日によって中身が変わる、あいがけカレー。辛くなくて、こどもも食べやすい味です

小さな組織のスピードと未完のものを世に出し続けること

スピードはこんなにもひとを打ちのめすものなんだな、と思うことが増えた。自分のやったことを振り返る暇もなく、また次、また次…とせいていくことはひとをおおいに疲れさせてしまう。そのひとの体内にあったものが根こそぎうばわれて、カラッカラになってしまうような感じだ。 それが1年経ち、2年経ち、ふと振り返ったときに自分の手元に何も残っていないような気持ちになり、「この生活があと1年2年3年と続くのか」と思うとその状況に絶望してしまって、ひとの心をポッキリ折ってしまうのだろう。 ベン

人間以外の声を聴く

最近、人間以外の声を聴けるようになりたいと思うようになった。もう少し人外にチューニングしたい。この写真から3匹虫を見つけられる目になりたい。 人間の声にフォーカスしていると、不思議と、育てている野菜も枯らしてしまうし、ぬか床もだめにしてしまう。 でも、人間以外に集中していると、もうすぐ雨が降るのも気づくし、野菜はよく育つ。少し汚れた川を見て、ゴミは出したくないなとしんみり思い、今日のラップの使い方を思って「あさましいことだったな」と感じる。 この感覚をうまく言葉にできな

「こどもの あそぶ ところは」-子どもの本専門店とかこさとしの選挙の本

「大きな本屋さんにいこうか」 と声をかけると、9歳の小さくも大きいひとは、「いいやん!」と言った。弾けるような笑顔だった。 京都の大垣書店かなあと考えてみる。あそこの本店はいろんな本があって楽しい。久しぶりにデザイン系の本を眺めたい。カフェもあるし、お昼ごはんもそこで食べようかな。丸善でもいいな。そんなふうに考えていた。 しかしふと、京都の大垣書店本店のこどもの本コーナーを考えてみる。んんん…あそこには、『おしりたんてい』と『うんこドリル』くらいしかない。いや、正直それ