舞台音楽朗読劇『少女が乞う。』
2020年12月26日初演。音楽朗読劇『少女が乞う。』の密着映像が公開されました。
音楽(オリジナル作品)+朗読(オリジナル脚本)で世界観を作ります。
シナリオ
儚き少女(主人公)は、簡単に壊れてしまう世界に気づき、大切な人がいなくなってしまう自分の孤独に気づき、生きる理由を探さねばならないことに気づきます。
自分の祈りを歌に乗せて、感情を載せて歌います。(劇中歌:儚き少女)
少女は、「誰も傷つかない世界、誰も死なない世界、誰もが健康でいる世界にしてくれ」と、山や月や、様々な自然に祈ります。
それでも自然は「受け入れられない」と少女を追い返します。
少女はくたびれ果て、誰も味方はいないと確信していた頃、海に出会います。海は彼女の願いを深く包みこみました。(劇中歌:she is sea.)
花咲く未来に乞う。
今回のために、用意した新曲です。2020年を込めて作詞・作曲をしました。
歌詞
梳かした髪を束ねて
思い出す灯火
夕日に翳した夢の
欠片を見つめ想う
貴方に出会えたこと
忘れず胸に刻む
この儚い世界の
移りゆくこの季節の中で
花咲く未来に
舵を切る友の声
手を振り命の風が吹く
涙に輝く魂噛み締めて
強く叫び乞う。
あとがき
少女は海に行ってその後は死んでしまいましたが、このコロナという大混乱の世界で、自然の驚異をまたしても感じました。
生活も変わり、常識も変わり、仕事も変わり、みなさんがそれぞれ何かが変わった年なんだと思っています。
今回のテーマは「乞う。」ことです。
結局願うことしかできないというテーマです。
この状況を変えることのできる人類は誰一人現れず、人類が受け入れるしかないということ。
環境をよくすることはできても、根本を動かすことは人間にはできません。地球に住んでいる以上しょうがないことです。
少女は儚く純粋ですが、誰よりも強く自然に立ち向かう少女を描きました。彼女のお話を受け入れること、深く包むことができるのは、海しかいませんでしたが、「純粋」が招く、儚さはとても美しいです。
そんな少しダークな音楽朗読劇でしたので、逆に「乞う。」を前向きにとらえる歌を最後に歌いました。
歌詞も深読みしていただけると嬉しいです。
今後も、作品を作り、公開していきます。
中国系の衣装をもとにこの作品をさらに深く作りこむことができました。
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