行きつ戻りつしながら、「かのように」の積み重ねで進んでいく

「"かのように”ふるまう」。
時々立ち返る言葉です。

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好き嫌いの感情をコントロールすることは
できません。

「嫌い」を「好き」に変える、
「好き」を「嫌い」に変えることは
頭で意識してできるものではありませんよね。

でも。

「好きかのようにふるまう」ことならできる。

「嫌い」という感情。
それをそのまま表に出しても
ますます「嫌い」が加速するだけで
あまり良いことがない。

というのが、わたしの経験則です。

「嫌い」なモノに関しては、
避けるなら避けて通るか、
または避けられないなら
「嫌いじゃないかのようにふるまう」
「好きかのようにふるまう」。

すると、大抵のことは
ふるまったような形になっていく。

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息子たちがもっと小さい頃。

わたしたち夫婦の間に
深い溝ができた時期がありました。

会話ができない。
互いに、子どもを介して話すだけ。

これはホントにまずいと思い、
わたしは思い切って切り込みました(笑

すると。

「しゃべりたくないんだ。」
「できれば顔も見たくない。」

こうはっきり言われて、
わたしも肝が座りました(笑

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「いいよ。嫌いっていう感情はどうにもならないから
仕方ないね。
でも。子どもたちの前では感情を出さないでほしい
"仲がいいかのように”ふるまって。
感情のままに行動していたら、それはいつか
固まって取り返しがつかなくなる。

でも、仲がいいかのようにふるまっていれば
それが本当になっていくこともある」

「あなたはストレスが多いように見える。
家のことなんていっぱいいっぱいだと言うなら
子どもたちのことはわたしに任せてくれたらいい。
イライラを家族に向けないで。
あなたは、わたしのことだけ
大事にしているかのようにふるまって。
それだけ考えてくれれば、それでいい」

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夫は、豆鉄砲をくらったような顔をしていました(笑

「うん。いってきます」。

久しぶりの「いってきます」。

それを境に、
わたしたち夫婦は徐々にやわらかくなっていきました。


わたしはどちらかというとあまり切り込むタイプでは
ありませんが(笑、
子どもたちのためにも、このときばかりは
ホントになんとかしないとまずいと思ったのです。


今でも互いにストレスを抱えると
冷え込むようなときはありますが。


そんなときは敢えてゆっくりした話し方で
「ありがとう。助かったよ」
と言ってみる。


それだけでふんわりあたたかい風が吹き込みます。

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夫婦の関係は、0か100じゃない。

いいことも嫌なこともあって
行ったり来たりをくりかえしながら
共通目標(子どもたちを
幸せで自立できる若者に育てる)
へ向かって ともにゆっくり歩いています。

こんなわたしたちですが、
外から見たら何の問題もない
仲良し家族に見えるらしい。


何の葛藤もない家族なんているのかな。


少なくともわたしたちはそうじゃない。


でも。
望む未来を思い描き、ともに
幸せな思い出をたくさんつくることを
目指し、
行きつ戻りつしながら進んでいます。


・・・・・・・・


「できれば顔も見たくないんだ」と
言っていた夫が、


「オレももっと最初から子育てのこと
いろいろ知っていればよかったな。
そしたらもっと寄り添ってあげられたのに」


とつぶやいて、
今度はわたしが豆鉄砲をくらったような顔に
なりました(笑


下の子が3歳後半になった頃から
子どもにあまり手がかからなくなり、
夫にも”パパ友”が出来、
家族同士で遊びに行くことが
楽しくなってきているようです。


逆に。

それまでは、夫はどこか
孤独感があったんだなということを
思わせました。

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夫のこんな言葉を受けて &
夫に「いいね!やってみなよ」と
背中を押されて、
わたしが今着手しているのが
新米パパ向けのクイズコンテンツ
「パパ力検定」。


●産後のママのホルモンバランス
●赤ちゃんの命を守る知識
●赤ちゃんの発達の目安を知る


この3つは伝えたいなぁ。


発達についてはたとえば、
「この時期の子は
ティッシュを全部出して"研究”するよ」
ということが最初からわかっていれば
イライラはせず「ティッシュ遊びキター!」と、
パパも楽しめるのかなと考えています。


ママたちがすでに知っているような知識を
気軽に取り組めるクイズで出していく。


今、設問を頑張って考えていますが、
ママたちが当たり前のように知っていると
思われるものも、
わが家の夫の正解率は50%前後。
そうか・・・やっぱりね。
知らずに乗り切ってきたんだね、
と苦笑い。


クイズ作りも、行きつ戻りつ、
壁にぶつかりつつやっていますが、
ライフワークとして軽やかにやれたらいいなと
今は思っています。


いろいろな人に助けてもらいながら、
手作り感満載でやっています(笑

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「かのようにふるまう」の原点は、
孔子の『論語』。

「礼」の精神。
「かのようにふるまう」ことの大切さを
感じ、わたしは時々思い起こします。

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望んでいる未来はきっと、
それに向かう
日常の積み重ねで叶っていく。



ときどき脇道にそれたり
後退したりしても、
全体として望む方向へ向かっていれば
それでいいですよね。


最後まで読んでくださりありがとうございました。


今日も、望む未来へ向かう
ささやかな一歩が踏み出せますように。



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