ライフストーリー幼少期⑧
祖母と叔父のすむ都市へ引っ越した。
平家の長屋の一番奥。
2間と台所、お風呂にトイレ(ぼっとんタイプ)笑
大きな一軒家から小さな部屋に引っ越すと家具の大きさが合わないし、物が入らない。
引っ越してからも随分と物を処分したような気がする。
転校した私は学校までの道がよくわからなくて迷って帰った。
登校時はランドセルを背負ってる子の後を距離置いて歩けば学校に着く。
緊張してたし、離婚して苗字は変わりあらゆる物の名前を書き換えた。
変わった苗字で呼ばれてもしっくりこない。
なかなか友達はできないし、全然勉強はわからなかった。
母の帰りは遅く、暗くなってから帰宅。
朝は早く出るのでそれに合わせてサッサと家から出されていた。
イライラしてる母、父に似てると罵声を浴びせられた。
いないほうがいいんだろうかと考えたり、この顔がいけないのか?とか
いつか父が迎えに来るとどこかで思っていた。
家で過ごすのはおトイレにいるのが心地よかった。
トイレットペーパーのロール部分に爪で柄をつけ時間がただ過ぎるのを待っていた。
私よ、消えてなくなれ、私なんて消えちゃえと念じていた。
暮らしに慣れてくると、弟の保育園のお迎えをしていた。
学校から帰り、しばらくして保育園へ迎えに行く。
不審な声かけ。
一緒に友達を探して欲しいと黒のCAPを被った男に声をかけられた。
自転車に乗せられて連れ去われそうになった。
自転車の後に乗せられるところでスカートの中に手を入れてお尻を触られた。子どもながら変な人だと察知して飛び降りて走った。
(弟とふたりで荷台に乗せられた!)
痴漢にあった。
幸い小学校の入り口だったので、帰りかけの先生がいたので、先生のところへ走った。震えながら先生に事情を少し話し、あの人と指をさしたら逃げて行った。
小学校のグラウンドで野球をしてたのに!
沢山人がいても悪い奴は悪いことをするんだ!憎たらしいやつ!
先生に保護された私は母が学校に迎えに来るのを待たされた。
お巡りさんも来て色々話を聞かれた。
この辺りでは同様な事件が何件かあるらしい。
怖かったねって話を聞いてくれる先生が背中にあてた手があたたかかった。
弟がいても関係なく悪いことをしようとする変態だ。
恐ろしい。。。今振り返れば、命があって良かったと思う。
下手したら二人とも死んでたかもしれない。
この事件の後、しばらくの間、学生服の男子が怖かった。
話し声も笑声も存在が全て怖い。
ドキドキして怖くて手から汗が出る。
学生服の男子を見ると避けて道を歩いた。
すれ違うだけで、また連れさらわれてしまうのではないか。
何かされるのか。ずっと見られている気がする。
大きな体の学生や大人の男は怖い。
男性と普通にすれ違ったり話をできるようになるのは本当に時間がかかった。
今だったら手厚いカウンセリングや心のケアとか受けられたのかな?
今書いてみて思う。
小さな私はまだ少しだけ置き去りな感じがある。
小さかった私、もう大丈夫だよ。今まで怖かったよね。
怖くて怖くて目を伏せて動けなかったね。
気がつかなくてごめんね。でももう大丈夫だよ。許してね。
今の私はとっても幸せに暮らしてるの。
今からここから、今の私と一緒にこれから人生を送ろう!
大丈夫だよ。ここにおいで。
ありがとうね。小さい私。
今までありがとう小さい私。
これからよろしくね♡
今ここに小さい私を胸に抱いて、ハグをしてこれから一緒に人生を送る。
づつく
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