心の底から教員を辞めようと思ったけど、そこから1年続けられたわけ。

2年前の今頃、今までに感じことないくらい心の底から「教員を辞めよう」と思いました。


その年の2学期は、自分的にいい感じのスタートが切れました。


けれど、しばらくして、なんとな〜くこのままでいいのかなと感じていました。


でも、学級で特に大きな問題が起こっているわけじゃないし、授業の進度も遅れているわけじゃない。


自分の気のせいかなと思って、特に対策を取ることもなく、そのまま子どもたちと日々を過ごしていました。


けれど、それからしばらくして、最初に書いたように、心の底から教員を辞めてやろうと思う出来事が起こりました。


きっかけは、授業参観でした。


そのとき、わたしが勤務していた学校では、授業参観した保護者の方にアンケートを書いていただき、学校運営や教員の指導力向上に役立てていました。


そのアンケートで、わたしの授業を見た保護者の方から、授業の進め方や学級経営に関して、ボロくそに書かれてしまいました。


今、振り返れば、なんとなくうまくいっていないと感じていたことに、しっかりと向き合うようにと気づかせてくれた出来事だったと思いますが、当時、回収されたアンケート用紙を見たときは、


「なんでわたしばっかり、こんなこと書かれなくちゃいけないの?こんなこと書くなら自分が授業やってみてよ!!!」と怒りの感情ばかりが込み上げていました。


その後、学年主任と教務の先生から指導があり、話を聞いていくうちに、自分の知識不足と努力不足に気づき、悔しさと辛さと悲しさで、初めて職場の人の前で涙を流しました。


その日を境に、わたしは「教員に向いていない。こんな仕事もう辞めてやる。」と心底強く思うようになりました。


そうやって、教員としての自信をすっかりなくしながらも、子どもたちには、悲しい思いをさせてはいけないと思い、なんとか精神状態を保ちながら、日々を過ごしていました。


それからしばらくして、担任する別の保護者の方と話す機会があり、その方から「うちの息子、今年になってから、言われなくても自分から宿題や勉強をするようになったんです!それに、今までだったら前に出るようなタイプではなかったのに、自分からリーダーみたいなことをやっていうみたいで安心しました。」と話してくれました。


その言葉だけでも、自信も使命感もをすっかりなくしていたわたしにとって、とても嬉しかったのに、その方は続けて次のように話してくれました。


「先生が担任の先生でよかった〜!先生って先生向いていますね!!!」


この一言は、教員人生で1番心に染みる言葉でした。


実は、この保護者の方は、前年度からの引き継ぎで「要注意人物」と言われていた方でした。


あまり詳しいことは書けませんが、過保護なところがあって、学校に対して不信感を抱いているようでした。


そのため、わたしも年度当初は、その方に対応するとき身構えたりもしていたいのですが、とりあえず「よく話を聞こう」という姿勢だけは、忘れないようにしようと思いながら接することにしたのです。


そして、その保護者の方と話すごとに、自分の子どもや子育てに関して強い不安を抱いているんだなと感じました。


だから、その後も、その方と話す機会があるごとに話を聞くという姿勢を崩すことなく対応していました。


わたしはその保護者の方に直接何かをしたわけではありません。


ただ、よく話を聞いて、共感し、疑問に思っていることに素直に応えるという対応をしていただけでした。


この出来事を通して、「ああ、人と向き合うってこういうことなんだな〜」と体感することができました。





*****

仕事をしていると、なんかうまくいかなかったり、心にグッさと刺さる厳しい言葉を言われたりすることもあります。


確かに、見る人が見れば、自分の指導の中で直すべきところもあるのだと思います。


だから、指摘される度に「自分にはこの仕事向いていないんじゃないか。」「もう、こんな仕事やめてしまいたい。」と思うこともあるでしょう。


わたしは教員をやっていた5年間、そんな経験を何度もしたし、メンタルの回復までに時間がかかって、数日間、仕事を休んでしまったこともあります。


でも、そんなときだからこそ、誰か1人とちゃんと向き合うことで、自分を救い出してくれるヒントが現れるかもしれません。


辛いとき、苦しいとき、正直、誰の言葉も頭に入ってこないし、経験した本人にしか、その辛さはわからないと思います。


けれど、捨てる神あらば拾う神あり


きっと、どん底の自分を救い出してくれる人はいるはずです。


それは、目の前にいる子どもたちかもしれないし、同僚や先輩の先生、管理職かもしれません。


あるいは、わたしのように保護者の方かもしれません。


自分のことを全否定ばかりするのではなく、誰かのために、今の自分にできることを精一杯やっていれば、大丈夫です。


必ず、あなたの味方は現れます。


少なくとも、わたしは、今どん底に落ち込んでいる人に少しでも自分の経験から何か伝えられることはないかと思いながら、このnoteを書いています。


どうしても辛かったら休んでも大丈夫。


長い人生。辛いことも苦しいことも、一緒に乗り越えて生きていきましょう。

*****




ちなみに、このことがきっかけで、あんなに強く「教員を辞めたい」と思っていたのに、この次の年も1年間、わたしは先生を続けることができました。


人生って何が起こるかわかりませんね( ^ω^ )




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