【毎日投稿#287】悪いヤツを主役にした掌編小説を書いてみて気分が悪いぜ
己の目的のために躊躇なく他者を使い捨てる悪鬼の所業を、初犯で懲りずに平然と繰り返し、反省せず悔やむことはない。
こういうクズ野郎を、すなわち悪役然としたキャラを書くのってけっこうキツイですね。
悪役の立場で物を考えるのって、自分自身がその悪役に近づいていく気がして怖い。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ!
どうも、田村サブロウです。
新キャラをテストするための掌編小説、今回は悪役キャラを主人公として書いてみました。👇
タイトルは、「空に逃げ場は無い」
残念ながら今回は悪役が主人公。
ゆえに正義に出番はなく、悪が栄える話になっちゃってます。
主人公の先輩剣道部員が、全国レベルの選抜強化合宿に参加する後輩を見送るという、一見ほほえましいシチュエーション。
ここでもし、主人公の先輩剣道部員が実は奴隷商人で、飛行機の中では奴隷確保役の仲間が手ぐすね引いて待っていたとしたら?
誘拐って怖いですよ。現実でも拉致被害問題とかありますし。
これを書いている時、なんだか自分が悪役然としたクズ野郎になっている気分がして、ちょっとテンションが落ちましたね……。
掌編小説の目的が新しい悪役キャラのテストにあった以上、今回は悪が勝つ展開にしましたが、次はコイツには倒されてほしい。
栄えるなら悪ではなく善であってほしい。
本日はここまで。
これにて御免!
ちなみに私が一番好きな悪役はピッコロ大魔王。
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