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英語学習日記 #38 "Why Don't We Learn from History?"

今回学んだアイディア
・歴史から学ぶことの意義
・独裁者が権力を勝ち取るまでの手口
・自民党改憲案の危うさについて


こんにちは!
こちらの英語学習日記シリーズでは、Blinkistで新しく知った英語表現や英単語を中心に、個人的に面白かった、勉強になったポイントを紹介していきます。今日はその第38回です!


今日のBlinkについて

本日のBlinkのタイトルと著者はこちら。1944年、戦前に出版された1冊ですが、今でも読む価値はあります。

Why Don't We Learn from History? by B. H. Liddell Hart
- An exploration of how history helps us interpret the present and plan for the future -

歴史から学び、現状を読み解き、未来を計画する。なんて聞くとすごく大それた話に聞こえますが、今日の文章を読んでいると、あれ、俺たちも他人事じゃないぞ、と思えました。

現状、ヤバくね??今の国際社会も日本国内も、コロナを中心にいろんな問題があって、みんなイライラしてて、不安定。恐れ、見栄、恨み、怒り、さまざまな要因が交錯しているときに、何かきっかけがあれば戦争が起きる。

民主主義も、基本的人権も、「不断の努力によって」保持しなければならないってマジなんだな、と思いました。


今日のBlinkから得た学び

今日のBlinkの内容で、個人的にためになったものを引用します。

He famously claimed that only fools learn from their own experiences. Truly visionary leaders – according to Bismarck – draw inspiration and insight from the experiences of others.

ビスマルクは、愚か者は自身の経験からしか学ぶことができないが、真に先見の明のあるリーダーは他者の経験からインスピレーションや洞察を得るものだ、という有名な言葉を残している。

歴史を学ぶ意味はここにあります。

History tells us that dictators and other despotic governments rise to power by exploiting a simple pattern. First, they use people’s existing prejudices and frustrations to stir up resentment and hostility.

Then, future dictators acknowledge the widespread discontent and blame it on the existing regime. They offer alternative solutions, which can sound simple, but quite often are entirely unrealistic.

And finally, dictators seize control with a false promise of better days to come.

This manual to building a dictatorship has remained strikingly similar throughout history.

独裁者はシンプルな方法で権力に上り詰める。
①まず彼らは、既存の社会的偏見や不満を利用して、恨みや敵対心を煽る
②次に、社会に広がった不満の元凶は既存の体制にあるとし、代替案を持ち出す(この代替案は簡単に見えるが、現実的でないことが多い)。
③そしてついに、より良い時代が来るとうそぶき、独裁者は支配権を握る。
この独裁体制構築マニュアルは、歴史的にも非常によく似ているそうです。もっとも典型的なのはヒトラーでしょうか。

とはいえ、ヒトラーと同じ時代を生きてはいない俺が、この文章を読んでいて一番最初にイメージしたのは、大阪維新の橋下徹さんでした。

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画像は当時大阪市長の橋下徹さんの2012年のツイート(検索しても出てこなかったので、削除済みのよう)。

公務員をスケープゴートにして人気を高め、府知事や市長として大阪で実権を握り、徹底的な緊縮政策で自治体のもつ豊かさを削り取ってしまった。大阪がC○VID-19を抑え込めずにいる状況も、維新政治が医療を削りに削った結果、必然的に起きているということでしょう。

下は橋下徹さんが切り捨ててきたものリストです。

大阪府知事時代…障害者団体への運営補助金廃止、高齢者用住宅改造助成の廃止、街かどデイハウスの補助金削減、障害者ガイドヘルパー派遣事業補助金廃止、障害者福祉作業所・小規模授産施設補助金廃止、軽費老人ホーム運営助成の給与改善費の段階的廃止、千里救命救急センターの補助金廃止、府立青年センター売却

大阪市長になってから…保育特別対策(1歳向け人件費補助)廃止、保育料軽減措置の見直し、民間社会福祉施設職員給与改善費廃止、学校給食費交付金廃止、新婚世帯補助廃止、障害者・高齢者向け上下水道料金廃止、ひとり暮らし老人への配食補助廃止、老人憩いの家運営助成廃止、敬老パス有料化、国民健康保険料独自減免措置廃止の方向、住吉市民病院解体、生活保護予算の削減、介穫保険料値上げ、黒字の国保料値上げ、大阪音楽団廃止、大阪フィルハーモニー補助金削減、文楽協会補助金削減、プール・スポーツセンターの改悪、市民交流センター・男女共同参画センター・総合生涯学習センター・市民学習センターの統廃合

引用元↓


緊縮って人を幸せにするんですかね?


Ramping up militarism is no way to ensure liberty. Instead, lawmakers should abide by historical lessons and allow personal freedom and responsibility to flourish.

軍国主義体制の強化は、自由を保証するのとは真逆だ。むしろ、法の専門家は歴史的な教訓を守り、個人の自由と責任を発展させるべきだ。


今、コロナ対策そっちのけで憲法改正のための国民投票法採決を急ぐ自民党。今することじゃなくね?

そもそも、自民党改憲草案では、現行憲法の基本的人権に関する項(97条)が削除されていたり、9条の「永久にこれを放棄する」「国の交戦権は、これを認めない」などの記述が消されていたり、それって21世紀の俺たちが目指す日本国像なん?おかしくね?ってことばっかりです。

自民党改憲草案において、現行憲法から削除された97条↓

この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである

や、追加された緊急事態条項98、99条(緊急事態と内閣総理大臣が宣言した場合には、三権分立と人権保障と地方自治が停止される)などを考慮すると、改憲草案の11条は次のように解釈することができます。

国民は、全ての基本的人権を享有するが、緊急事態宣言下では停止されることがある。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利であるが、現在及び将来の国民に約束されたものではない


自民党は見ていて危ういです。憲法は権力を縛るもの。都合の良いように変えて良いものじゃない。市民として、僕たちには権力を監視する義務があります。

俺は、自民党改憲草案を認めません。


憲法については、ここで勉強しています↓


新しく学んだ表現とその使い方

delve into sth[to try hard to find out more information about sth]

情報を掘り下げる。

massage[to change facts, figures, etc. in order to make them seem better than they really are]

(人の体を)マッサージするという意味以外に、事実や数値を改ざんするという意味があるみたい。

dispassionate[not influenced by emotion]

passionate(=情熱的)ではない、という意味ではなく、感情に支配されず冷静な、という意味。

turn the tide[used to say that there is a change in sb's luck or in how successful they are being]


rife with sth[full of sth bad or unpleasant]


suss out[to realize sth; to understand the important things about sb/sth]


collected[very calm and in control of yourself]

She always stays cool, calm and collected in a crisis.

動詞のcollectは「集める」という意味しか知りませんでした。collect your thoughts / collect yourselfで、感情を落ち着かせるといった意味のイディオムがあるようです。



今日調べた単語

今日英英辞典で調べた単語・表現は次の85個です!ここに書いてある単語 = 今日初めて見た単語 というわけではなく、前から知っている単語も意識的に調べて、例文を音読したり、自分が知っている意味以外での用例を確認したりしています。

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蛍光ペンで線が引かれている単語・表現は、以前にも英英辞典で調べたことがあるもの、つまり今日のBlinkをきっかけに再会・復習することができた表現です。

ここまで読んでくださった方に感謝です!ありがとうございます!
明日も書きます!


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おまけ

毎日Blinkistを聴いて、読んで、わからない単語や表現に遭遇したら、地道に英英辞典でチェックすることで、表現の幅を広げている。

もちろん語彙力も上がるけど、それだけじゃない。俺が毎日やってるのは、英語の多読でもあるけど、読書でもあるから。

毎日読んでれば、トピックが重複することもある。同一のテーマ(例えば心理学、自然、クリエイティブ、脳科学など)について書かれた本を数冊読むと、いろんな著者の意見を知ることでバランスも取れるし、理解も深まる。

読んで、noteに書いて、actionable adviceを生活の中で試してみて...と繰り返すうちに、読んだときは新鮮だったアイディアもだんだん自分の中でこなれていくから、表面的な受け売りじゃなくて、いつの間にか自分の思考の一部になってゆくのがわかる。

まとめると、読書ってやっぱりすごい、ってことに尽きる。

なんというか、読書によって身に付く謙虚さ、他者に対する寛容さみたいなものがある気がする。人の書いた文章、自分の知らないアイディアを読んで初めて、自分という存在が相対化されるし、いかに視野が狭く経験が浅く、独りよがりかを自覚する。

毎日読むって正直大変だけど、英語力も磨けてるし、精神も耕せてるし、すごくいい。

とは言っても、まだ54冊分読んだだけ。Blinkistには現時点で4500冊以上のコンテンツがあるらしいし、もちろんこれからも増えていくだろうから、1年間毎日1冊読んだくらいじゃ全然終わりは見えない。それでも、1年間続けられたとしたら、そこから振り返った景色はどれほどだろう。

期待してます!がんばれ俺!

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