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コンサルティング業の教科書~スキルとマインドの全体像編~

どうもみなさん、こんにちは。Shinyaです。
最近Twitterビジネスアカウント界隈で有名になっているものです(嘘)
今度ともどうぞよろしくお願いします。


概要

今回は外資系コンサルティングファーム(まぁ正確には外資系というのは間違いなのですが、多くの方の認識が外資という概念に含まれているようなのであえてここでは外資としますw)に所属する私が、早期昇格するために「やって意識したこと」「考え方のコツ」をみなさんにご披露できればと思います。
合わせて、コンサルティングという仕事の全体像から、コンサルティングを仕事とする上での重要な考え方やスキル・ノウハウの紹介と合わせて、そのスキル向上のためのTips(具体的なアクションまで)について整理しました。

想定読者

読者の対象は
①新卒でコンサルティングファームに入社予定の方
②コンサル未経験だが転職でコンサル職に就こうとしている方
③現在コンサルティングファームで勤務しており、特にジュニア・スタッフ層(アナリスト・コンサルタント・アソシエイト等)でもがき苦しんでいる方/
昇格したいけどなかなかスキルが追い付かないという方を対象にしています。
④事業会社務めだが、コンサルの仕事に興味があり、ビジネス戦闘力を高めたい全ての方

コンサルティング業界へ飛び込む新卒や未経験中途、若年層(1-3年目)の方にはかなり参考になるのではと思います。

(自己紹介)

「こいつ誰だよ」って方も多いと思いますのでまずは自己紹介です。
通称DEKAPAIに所属している「Shinya」といいます。
D:デロイトトーマツコンサルティング
E:EYストラテジー&コンサルティング
K:KPMGコンサルティング
A:アクセンチュア
P:PwCコンサルティング
A:アビームコンサルティング
I:IBMコンサルティング

旧帝の理系卒でこれまで事業会社・コンサル・スモビジ(起業:事業運営)・無職を経験している少し稀有な者です。自己紹介はこれぐらいこれぐらいにして本題に入りましょう。それではどうぞ!

初めに(よくある勘違い)

初めにご留意いただきたいのは、万人が同じようにやって同じような効果・結果が得られるとは限らないということです。(当たり前ですみません)
なぜなら、人それぞれ固有の能力値(IQとでも言いましょうか)も違えば「思考体力」も「身体的体力」もこれまでの経験・知識も違いそもそもの「現状値」が違うからです。

受験で例えれば分かりやすいでしょうか。
地方国立大学理系学部レベル(偏差値55)の人が東京大学理科三類(医学部)(偏差値80以上)の人の勉強方法を聞いたところで「再現性」がないどころか、むしろマッチした学習方法ではない可能性すらあります。これは当たり前のことのはずですが、Twitterやネットでは、ある権威を持っている偉い人(頭が良すぎる人)の言っていることを真に受けてその通りにしても(極端に言えば)全く成果が出ない事象、皆さんも想像に難しくないと思います。

ただ、安心してください。今から私がお伝えすることは人口のマジョリティである意味「普通の人(IQ100ぐらい?)」に実践いただけば必ず成果が出るノウハウ(スキル習得術)になります。なぜなら、私がまさにその「凡人以下」だからです。(自分で言っていて悲しいことですが・・・)
誰でも意識次第で意識と工夫次第で身に着けられるものですので安心してください。
あとは取捨選択して採用するものしないものの意思決定をしていただければと思います。(私としては全部取り入れてほしいですが。笑)

コンサルタントとして最も重要なスキル

コンサルタントとして生きていくうえで最も重要なスキルは以下です。

①論理的思考力(論点思考含む)
②仮説思考
③アナロジー思考(抽象化⇆具体化思考)

一つ一つそれらの正体(〇〇とは何か?)を見ていきましょう。

①論理的思考力(論点思考含む)

論理的思考力はなんでしょうか?
論理的思考力と言っても色んな人が色んな解釈を色んな粒度でしています。
Generative AI曰く、「与えられた情報に基づいて分析し、合理的な結論を導く能力」
と言っていますし、広辞苑には「論理的思考力」という一語での掲載はなく、「論理的」とは「論理の法則にかなっているさま」であり、「論理」とは「議論・思考・推理などを進めていく筋道」と記載されています。
ですので、自分が論理的思考力を磨きたい!と思った際に、より具体的に「論理的思考力」とはどのような能力でありどの程度伸ばしていきたいのかを明確にする必要があります。

ここでは、「カオス(複数・複雑)な状態から適切な要素ごとに各要素の依存関係を明確にしつつ整理・分類できる能力」としましょう。

②仮説思考

これは論点に対して答えを出すにあたり、網羅的に1から10まで調べてからそれを基に考えるのではなく、まず仮の答え(=仮説)と論拠を作って、それが正しいか?を調べて、findingに応じて柔軟に仮説をアップデートさせて答えに近づいていく"思考スタイル"

③アナロジー思考(抽象化⇆具体化思考)

これはある事柄から「どれだけ抽象化して理解できるか?」ということと、「どれだけ具体的なイメージに落として解像度を高められるか?」ということです。
同じ、指示や指摘を受けたときに同じようなミスをしてしまう人としない人(1を聞いて10を知るタイプ)の決定的な違いはここにあります。

(新卒・または若年層)コンサルタントしてのあるべきマインド

④何でもやりますよマインド

結局これが1番重要であり成長のキードライバーとなることは間違いない。だがしかし、ここで「自己啓発系」の記事を書くことは本稿の目的とは逸脱するし何より私があまり自己啓発系が好きになれないのでここで「やる気出しましょう!死ぬ気で働きましょう!」なんて言うことを深堀りするつもりはない。
なので、簡潔に重要なマインドとして1つ覚えておいてほしいことは「何でもやります」という気概はめちゃくちゃ重要である。特に新卒入社や未経験中途のコンサル歴が若い間はこれがめちゃくちゃ重要であり、成長曲線の角度はこれで決まるといっても過言ではない。もう少し納得感を持ってもらうために「何でもやりますマインド」が重要な理由を2つ紹介する。

・やった方が何だかんだスキルが付く(成長できる)
 例えば、チーム複数名でPJ運営しているときに誰の担当でもないタスクX(全員の何かをエクセルにまとめるとか)が発生した時に、「誰やる?」ってなるわけですよ。みんな率先してやった方がいいよなあ・・・とは内心では思ってはいるが、一方めんどくさいタスクが増えるの嫌だなあ・・とも思うわけですよ。(人間だもの)
 その時に率先して「私やります」というだけで簡単にそのタスクはあなたのものになるわけです。するとあなたは全員の何かかがどうなっているのか内容確認から初めて内容理解して自分のものと合わせてエクセル開いて表作って何かして整理してまとめるわけですよね。その経験こそが重要で、めんどくさいことをいかにそつなく早くやる経験が買えるわけです。かつ、他のやったやつとか何かをまとめる際に理解しますよね。それってほかの人のタスクも理解できるチャンスなわけです。するとどうなるか?全体像が見えてくるわけです。それはそれをやったから見えてきたことであり、平スタッフより高い視座で仕事を見れる経験を得られたわけです。この経験こそとても貴重です。今後の糧になります。そういったメリットもあるということを忘れないでください。

・やった方が何だかんだ重宝される(評価される)
 上述したように、誰の仕事でもない仕事は誰もやりたくありません(人間だもの)。その中で率先してやる(タスクの難易度は関係なく)だけあなたは上司からも同僚からも感謝されるわけです。役に立つ奴になれるんです。そうなれば、PJ活動においてもあなたの意見はより尊重されるようになるでしょうし、役に立つ=バリューを発揮していると思われ良い評価にもつながります。仕事とは、結局は周りの人や環境の中でどう自分を活かすかが重要になってくるわけですからそれはコンサル業界でも事業会社でも変わらないことだと思います。「感謝と恩返し」です。

特に、新卒や若年層の場合、やってプラスになることしかないのだから、どんどん仕事は奪っていきましょう。

①~④と「価値提供」までの相関関係

①~③を敢えて言うとコンサルとしてのスキルとし+④のマインドがどのようにお客さんに価値提供されるのか、その「バリューチェンなるもの」は以下だと考えます。

【コンサルのスキルと価値提供までの相関図】

これがコンサルの仕事の全てであり、
・根幹には「マインド」があり
・その上に各種スキルがあり、そのスキルを活用し思考して(思考領域)
・思考結果を「成果物」として作成して(作業領域)
・プレゼンテーション/クライアントとのコミュニケーションを介して(伝達領域)
・最終「価値提供」する

具体的な取り組み(アクション)

具体的な取り組みの全体像を説明する。
大きくタスクを「思考部分」「作業部分」に分けている。思考部分とは、その名の通り目に見える物理的な成果物(アウトプット)ではなく、何をどのように進めるべきか?を考えたり、ある課題に対して思考する部分を指す。
作業部分とは、実際に手を動かしてPPTやExcelを用いて成果物を作成する部分である。

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