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パンダ

純粋無垢として世間で名を知らしめている我、師に問う。
「ジャパンナレッジ先生、パンダとはいかなる生物であるのか?」

大学図書館データベースから仙人が登場して答ふ。
「ふぉっふぉっふぉっ、ほれ『日本大百科全書』じゃ、これを見てみろ。」

【パンダ】
giant panda
[学]Ailuropoda melanoleuca
哺乳(ほにゅう)綱食肉目クマ科の動物。中国四川省の中部・北部などの高山地帯で、竹林の密生する所に生息する。外部形態は、クマに似て頑丈な体格をなし、筋肉質である。体毛は、黒色と白色のツートンカラーである。内部形態は、植物性の食性にもかかわらず、肉食性の形態を残し、胃は単胃で小さく、腸管の長さもわずかに体長の4倍ほどにすぎない。
[中川志郎]『日本大百科全書』より一部抜粋

我、問う。
「パンダは想像上の動物では無いのか!」
師、答ふ。
「いや、あんたアドベンチャーワールドでパンダ見たんちゃうん?」
我、問う。
「え、あれ着ぐるみちゃうん?」


純粋無垢誠実堅実な私が、一昨日見たアドベンチャーワールドで見たパンダを見た際、それを着ぐるみではないかと疑ってしまったのも無理はない。晴天の下、パンダは芝生の上で数多のお客さんと対面する形で座り竹を食べていた。その時点で私は素直にこう思う。「コイツ、わかってやがるな、どうすれば人間が喜ぶかを。」

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さらにことは動く。かわいい女性陣の「きゃぁ~~可愛い~~笹食べてる~」という言葉を聞いた途端、その白黒は寝そべったのである。寝そべり、しかし顔はこちらを見せたまま、まるで腹筋をしているような体勢で竹を食べ続けている。私は素直にこう思う。「コレ、中身人間じゃね?」

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(上の写真の時点は、すでに腹筋体制をやめ反対側のお客さんに顔を見せている様子である。策士め。)



真相は、竹藪の中であるらしい。


これは圧倒的余談だが、アドベンチャーワールドは中国語で「冒険大世界」であるらしい。中国語に無知である私は、直訳すると「冒険世界」なような気がするが「冒険大世界」らしい。知らんけど。

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