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無理やり笑わせないで!

Twitterはおそろしい。見なくていいものが突然視界に入ってくる。今日も、どのアルゴリズムで到達したのか不明だが、サンリオの新しいグッズ発売のお知らせが飛んできて、強烈な違和感に襲われた。

「なんでキティちゃんとポチャッコが笑ってるんや‥?」

私の記憶ではサンリオの代表的キャラクターであるキティちゃんは口がなく、目は黒目。しかし今目の前にあるデザインでは目は笑っている。ポチャッコも同じ手法のデザインで目は黒目だったはずが、波の形をした目がこちらに向かって微笑みかけている‥。

公式から借りたキティちゃん


公式から借りたポチャッコ

カバンにつけたらかわいい!というコメントがあったのだが、こんなのに一日中笑いかけられていても困る。プレッシャーが強すぎる。嬉しいときも、悲しいときもいつもそばにいるよ、ぐらいのコンセプトでいい。元は確かそういうコンセプトだった気がする。
笑えないときも多い、というか笑えない時間のほうが最近長いときもある。安易に笑いを表現しようとしないでほしい。マジ抗議したいです。

でも、公式ホームページで顔を確認したあと、キティちゃんの家族、というタブがあったので除いてみると、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんはみんな目が波になっていて、笑っていたのを発見した。年を重ねたら、表面は笑っていないといけないということを伝えているのかしら‥。

昔会社の人に出す年賀状に自分で撮影した横浜ふ頭の夕焼けの写真を載せたことがあって、年明け出勤したら早速、「あの写真は、見る日によって懐かしく思えたり、悲しく思えたりする」と言われ、嬉しさのあまり、その後もずっとその写真つき年賀状を持ち歩いていたぐらいである。もちろん作り手の意図や思いはあってしかり、とは思うものの、やはり受け手が持つ印象が大事だと思う。それを聞ける作り手でありたい。

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