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鯖の日に備えて

コロナウィルスのせいで不要な外出を控えるようにという流れになり、3月8日の鯖の日のイベントも自粛モードになっているらしい…

思えば私は石川鯖右衛門として鯖活を積極的に行うようになってから鯖の日をまともに楽しめた事がない。去年は悪阻、その前の年も花粉か何かでアレルギーを発症しグズグズだったのだ。
やっと鯖の日に鯖を…!!と思っていた矢先にコロナウィルスである。さては鯖に嫌われてるかしらね。

私の鯖に対する情熱がコロナウィルス如きに負けてたまるか! という事で今年の鯖の日は自宅で美味しい鯖を食べることにしました。
その数日前に小鯖右衛門の初節句があるため、お雛鯖もしたいと思い鯖を買ってきてしめ鯖を仕込むことにしました。

年末の鯖より脂が乗ってて丸々と肥えているのに安かったのでとても嬉しくなり2匹買おうかなとか一瞬悩んでしまったが踏みとどまった。
模様が本当に美しいねぇ…

前に鯖の選び方を調べた時に出てきた下ビレがピンクがかっていてお腹のあたりの光沢が云々…というのが見事に当てはまっていて感動しつつ捌く。
途中で子持ちの鯖だということに気づきまた感動しつつ、卵は調理法が分からず泣く泣く諦めることに。

…なんか前回より三枚おろし下手くそになってるような気がしますが肝心なのはしめ鯖の味!そう思うようにしましょう。

前回は塩のみで水分を抜きなんか締まりのない味になってしまったので今回は塩の前に砂糖に1時間つけることにしました。
美味しくな〜れ。

上の切り身は砂糖を落とした後で下の切り身が砂糖を落とす前です。
思った以上に水分がしっかり抜けていて驚きました。
砂糖を洗い水分を拭き取り、更に塩で水抜きを行います。

しわっしわになりました。 では酢につけましょう

あんまり白くないような気がしないでもないんですが、大丈夫ですかねぇ。

皮目を見ると模様が本当に美しくて惚れ惚れとする。
ずーっと見ていられるよ、見飽きないね…

しめ鯖の締まり具合は今のところ神のみぞ知るという事で来る日に備えて冷凍庫に寝かせる。

今回はここで終わりではない。 
前回鯖を捌いた際に自分で鯖を捌けたことに満足感を覚えつつ頭や骨周りの身をそのまま捨てるのが勿体無いなと思っていた。
2年前だっただろうか、鹿児島に鯖活に行った際に捌きたての萬サバの握りを頂いた際にお店の人に頭は汁にすると美味しいんだけどいるかい?と聞かれ観光中だからと泣く泣く頭を持って帰らなかった事がある。
その日から鯖の頭はどれくらい美味しいのだろうかと気になっていた。

そういうわけで余すところなく鯖を調理しようと思う。

頭は半分に切り、背骨も何等分かにする。
塩を振り30分ほど置いてからさっと湯通しする。

醤油、みりん、酒を大さじ2ずつに水1cup、一口サイズに切った大根と鯖を入れて火にかける。

果たして美味しくなるのかしらね…

なんか盛り付けが恐ろしいほどに汚いので伝わりにくいかと思いますが、初めて作った割にちゃんとしていて美味しくいただけました。
背骨の周りの身も、カマも頰肉も余すところなくきちんと食べられてなんかスッキリしました。鯖の脂たまらないです。
頭をぶつ切りにするのが少々大変でしたがそれ以外はとても簡単なので前回も挑戦すればよかったなと…

そして冷凍庫に眠るしめ鯖達を来週調理するのが楽しみでなりません。
お雛鯖に鯖の日! イベント目白押しですね。
外で楽しめないならば家で楽しむのみです!
ごちそうさばでした。