遊び疲れた日曜夜の「感性と偏愛を手放さずに、大人になる方法」
これだ!と思ったものとのタイミングが合ったら迷わず飛び込むのが吉
週末は、好きな人と会って、美味しいお酒を飲んで、美味しいピザを食べて、行きたかったポップアップにも行って、遊びきった!
溜まっていた洗濯も、掃除も済ませた!
後はゆっくり、昼寝したり映画でも観てすごそうかな~と思っていた日曜日の午後。
以前からフォローしていた塩谷舞さんのInstagramの投稿で、その日の18時から御本人が登壇されるイベントが、まだオンライン枠が少し残っているよ~と告知されているのをたまたま観た。
そのイベントとは、鴨葱書店という京都の素敵な本屋さんが主催しているもの。
このイベントタイトルにビビッときた。
今まさに、私のキャリアブレイクのメインテーマと言っても過言ではない、ドンピシャな言葉だった。
割と疲労感のある今の状態で、果たしてこのイベントでのお二人のお話をしっかり吸収できるのか……と数十秒悩んだが、強い縁を感じているもの確かだった。
その時、16時半。
1時間ちょい寝られる。
そう思ってオンライン申し込みを済ませ、アラームをかけて昼寝をした。
結果的に、その時の選択は大正解だった。
やはり、縁を感じたとき、タイミングがバッチリ合ったとき、そのチャンスをみすみす逃しては行けないのだなと身を持って感じた。
おふたりの著書を紹介することがベースとなっているトークイベントではあるものの、お二人のこれまでのご経験や、その本を書くうえでの裏話、出版してからの気持ちなど、非常に濃いお話を1時間半みっちり聞くことができた。
今回のイベントでのわたしの一番の学びは、「自分の好きを抽象化させること」だった。
好きを抽象化しておけば、ずっと続けられる
塩谷舞さんは、私が社会人1年目のときから有名で、活躍している方として知っていた。
当時からSNSをフォローし続けているので、もう12年間くらい、結構古参のファンである。
20代の頃の塩谷さんは、主張も先進的で、面白い文章表現ができる方だなという印象だった。
世間から「バズライター」と呼ばれ、SNS界隈、ウェブ界隈、ライター界隈での友好関係も広く、常に注目されている、つよつよなイメージがあった。
でも、30歳前後でその雰囲気が少しと変わった。
20代のような爆発力というか、エネルギッシュさをだいぶ抑え、ご自身の世界観を丁寧に伝えていくような活動をされるようになったように感じた。
その変化は遠くで見ている私の目からもはっきりと見て取ることができた。
今回のイベントで、塩谷さんはバズライター時代、『バスライターを演じなければいけなかった』と話していた。
お金にするためには、企業が求める、世間が求める”塩谷舞”になる必要があった。
でも、自分を演じたり、騙したりした結果、自分の感性をすり減らしたり曇らせたりしてしまったのだという。
きっとその状況から抜け出したくて、どうやって好きを保ちながら仕事にしていけるだろうと考え、たどり着いた変化だったのだろうと、当時の答え合わせをしているような感覚になった。
塩谷さんの好きなことは、「状態を整えること」だそうだ。
文章を書くこと、でも、エッセイ、でも、芸術、でもない。
塩谷さんは、その抽象化し、一見ぼんやりとしているようにも見える「好き」があるからこそ、自分の仕事や発信方法をどんどん変化させることができるのだという。
もし、具体的な職業、例えば「ライター」だったとしたら、それにがんじがらめになり、20代のときのバズライターの苦悩をずっと抱えて続けてしまっただろう。
これが先週私が書いたnote、「今の自分には想像できない自分になっていたい」に少し通じるものがあり、なんだか自信がついた。
お二人がお話されていたエピソードや想いにとても心が満たされたのはもちろんだが、塩谷さんのバズライターも経ての今の静かな自信が、その佇まいから感じられてとても素敵だった。
しなやかさ、かろやかさ。
でも中身はぎっしり詰まっていて重厚感も感じられるその雰囲気。
私も、そんな人になりたいなと思った。
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