特別号:東北大学が第4回輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)を受賞しました

東北大学 サイエンス・アンバサダー(SA)の魚です!
2022年11月6日,日本未来科学館(東京)にて第4回輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)表彰式&トークセッションが開催されました。東北大学は「輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)(機関)」を受賞し、大隅典子副学長が受賞者スピーチ、トークセッションのパネリストとしてお話しされました。

輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)(機関)受賞機関代表者
大隅 典子 副学長(広報・ダイバーシティ担当)



国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は女性研究者の活躍推進の取り組みの一環として、優れた研究等を行なっている女性研究者及びその活躍の推進をしている機関を表彰する輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)を創設しました。
優れた研究等を行っている女性研究者に対して「輝く女性研究者賞」を、女性研究者の活躍推進に貢献する、他機関のロールモデルとなり得る取り組みを行なっている機関に対して「輝く女性研究者活躍推進賞」が表彰されます。

第一部 受賞者発表・表彰式


受賞者発表・表彰式が行われました。
【受賞者】
輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)(女性研究者)受賞研究者
戸田 安香 特任講師(明治大学農学部)

輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)(女性研究者)受賞研究者
戸田 安香 特任講師(明治大学農学部)

輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)(機関)受賞機関代表者
大隅 典子 副学長(広報・ダイバーシティ担当)

輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)(機関)受賞機関代表者
大隅 典子 副学長(広報・ダイバーシティ担当)

輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)受賞研究者
杉原 加織 講師(東京大学生産技術研究所)

輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)受賞研究者
杉原 加織 講師(東京大学生産技術研究所)

今回の受賞は「サイエンス・アンバサダー(SA)制度」による女子中高生の理系進学促進活動、女性教職員の積極採用や上位職登用、女性研究者の育成支援などの取り組みを行ない、成果を上げてきた点,他大学と女性研究者の活躍推進に向けて連携を行なっている点など、総合して他機関のロールモデルとなり得ることを高く評価されました。

私は今回サイエンス・アンバサダーとして表彰式に参加させていただき、受賞者スピーチを聴いてきました。もちろん研究に関しても、非常に面白く素晴らしい成果を上げられていたので聴き入ってしまったのですが、この記事ではサイエンス・アンバサダーとして「家庭と仕事の両立」についてピックアップしてお話ししようと思います。受賞された先生方は、今子育てをされているとのことでした。いつもnoteを見てくださっている方の中には、女性研究者の将来のキャリアプランなどに不安を抱いている方もいるのではないかと思います。また、どのような職種を選択しても多くの女性にとって結婚や出産、育児などのライフイベントは大きなものとなっており、産休や育休からの復帰の可能性なども重要なポイントになると考えられます。
しかし、今回のように実際に最前線でご活躍されている方が両立していることをこうして知ることで、自分の将来の選択肢に広がりが持てるのではないかと思いご紹介いたしました。

第二部 トークセッション「高校生×研究者 女性研究者の日常を聞いてみよう」

トークセッション「高校生×研究者 女性研究者の日常を聞いてみよう」が行われました。一般参加の2名の女子高校生も受賞研究者とともに登壇されました。

トークセッション「高校生×研究者 女性研究者の日常を聞いてみよう」

このセッションでは、高校生から「研究がうまくいかないときにはどのようにモチベーションを保っているか」という質問がありました。
・予想通りじゃないことは新しいことの発見かもしれない。
・失敗から得られる発見もあるので、うまくいかないときにはいろんな視点から振り返ってみる。
といった回答がなされていました。受賞された先生は失敗から新しく見出した発見についてご自身の経験を具体的に話されており、非常に参考になりました。私も今修士論文執筆のために頑張っておりますが、失敗を恐れずこれまでにとってきたデータをまだまだしっかりと見返してみようと思いました。

また、
・他の研究分野の人とシェア,協力することも大切。
・それぞれの分野横断的な視点、複数分野の融合が近年重要になっている。
といった話題も出ていました。私が所属している生命科学研究科は、幅広い研究分野があり、活発に異分野融合研究がなされています。自身の研究においても他分野の先生や院生からのアドバイスやご協力をいただいているので改めてその重要性について考えることができました。

関連して、このようなお話もありました。
・一人で複数分野のスペシャリストになることは難しいけれど、スペシャリストを集めて一緒に協力していくことはできる。
このような考え方がこれからの研究に挑戦していく中で大切になっていくのだと感じました。

さて、これから大学受験を控えている方や、私と同じように修論などに奮闘している方もぜひ別の視点を持ってみたり、他の分野の方の意見を聞いてみたりするのはいかがでしょうか。私自身は悩んでひとりで考え込んでしまいがちなので、失敗を落ち込む前に色々な視点を持って考えることを忘れないようにしたいと思いました。そして、サイエンス・アンバサダーとしてこれからも次世代に、研究者や理系進学について興味を持ってもらえるように活動していきたいです。

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記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。

編集後記
このようなレポート記事を投稿するのは初めての経験でしたので、わかりづらい部分もあったかと思いますが、ここまで読んでいただけて嬉しいです。
これからもSAからの記事は続きますので、ぜひご覧いただければと思います。(SA:魚)

東北大学サイエンス・アンバサダー(旧サイエンス・エンジェル)
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。2022年度より、サイエンス・アンバサダーへ名称が変更。

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