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母乳神話信者がいるベビー服売り場にて。

忘れたくない、こういうのは。
出産前、タイトルのことがありまして。
恥ずかしげもなくお店で母を前にして涙したことがあります。

それ以来遠のいていたそのお店に先日、息子の保育園準備のために向かいました。
あまりに悔しく、お店にクレームを入れたところ、真摯に謝罪を受け少し気持ちが絆されていました。
取扱商品の多さは地域1のお店。
時も経ったし、私も産前でカリカリしていたのかもしれない、と気持ちを切り替えて勇気を持って臨んだのでした。

が…撃沈。
また嫌な思いをしていまいました。
そうだった、こういうお店だったんだ。
忘れないでよ自分。
そして、もう2度と来ないと心に誓って。
こんな不愉快な思いをする買い物は嫌だ。

+++++

出産前のこと。
初めての出産で高齢出産。切迫早産。
激しい恥骨痛。夫のうつ病。
コロナ禍での出産。
後期つわり、産休に入ったものの出産、産後の準備を全くできていない私をみかねて、母が大きな少し高めのショッピングモールの子供服売り場に連れ出してくれました。

安静時期だし、10分も歩けば激痛で立ち止まる私はあまり乗り気ではなかったものの、家にいると不安ばかり募る鬱々とした毎日と、閉鎖されたマタニティライフに嫌気がさしていました。母の完全送り迎えにより、最短の駐車場に止め、ベンチで休憩しながら完全厳戒態勢で買い物しようというものでした。

ロンバース、肌着、カバーオールなど、何がどれなのかもわからず、毎日の体調不良で調べる余裕もない毎日。
もう、出産で我が子に会えるのが楽しみ!早く出ておいで!なんて思う余裕もなく、早く楽になりたい。夫の問題に集中したい、と思っていました。(もしかして、マタニティブルーだったのかな?)

それでも、初めて堂々と入れる子供服・マタニティ服売り場に少し胸が躍っていたのも事実です。そして孫の出産を喜ぶ母の顔も少し見たくて、期待もあったのに。

売り場に入るや否や、50代くらいの女性店員さんが声をかけにきました。
私はつきっきりの接客が苦手で、そつなく話を聞いて「そうですか、じゃあもうちょっと選んでみます」と愛想笑いでその場を離れては商品を母と選んでいました。

振り払っても振り払っても何度も声をかけてくる店員に、母と落ち着かないねぇ…と言いながら少しずつ品物を選んでいると、私のいないところで母がまたあの店員に接客を受けていました。

コレは絶対必要です!枚はあったほうがいい!何月生まれですか?だったらコレも!

その会話に割って入って「ちょっと待ってよ、それ、姉からお下がりもらってるから買わなくていいよ。それよりこっち見てよ。」
促されて店員から離れる母。

産褥ショーツコーナーにいけど
ベビーカーコーナーにいけど
お昼寝布団コーナーにいけど
何度も張り付いてくる。

彼女たちも仕事なのはわかってる。
でめ何より腹立たしいのが、出産するのは私なのに、接客は全て母にしか語りかけないのである。もちろん母が会計するが、おかしくないかな?

自由に売り場を見れず、私を蚊帳の外にしながら母に押し付ける様にイライラMAXな私。

売り場の1番端っこの哺乳瓶コーナーで、やっと買わなきゃと思っていた商品を手に取ると。

「(半笑い)あぁ〜哺乳瓶は買わなくていいですよ、まずはみんな母乳ですから。準備不要で選ばなくていいです。万が一ダメだった時に購入でいいですよ。」

いきなり現れ私が手に持つ新生児用の哺乳瓶を笑われてしまった。ここでプツンと糸が切れ、頭に血が昇る興奮と抑えられない涙を流しながら、「もう、母さんに任せるから」と売り場から逃げ出してしまいました。

売り場の近くのベンチで涙を拭き取りなんとか隠したかったけど、買った品物を抱えて心配そうに駆け寄る母を見て、35歳、わんわん泣いてしまいました…。

妊娠後期からは、母乳育児のためにおっぱいマッサージを行うと思いますが、切迫の場合は刺激になってお産が進んでしまうから止められていました。
更には不妊治療時からホルモン注射を打っていたからかバストの痒みが尋常じゃなく、不妊治療しながら皮膚科に通うくらい、もう取れちゃうんじゃないかってくらいボロボロだったんですよね。助産師さんにも確認してもらい、ミルクのつもりでいましょう、と話してました。

服はよくわからないし、とりあえず買わなきゃな哺乳瓶。やっと選べる。
赤ちゃんのための。
大切なもの。
こんなママでごめんね。

その気持ちを、イライラの中で沸いた微かな母性を呆気なく踏み躙られた事がつらくてつらくて。

せっかく買ってあげたいと車を出してくれた母にもこんな事になってしまい申し訳なく、何とも苦い経験をしたお店になりました。

その後、この辛い経験と気持ちを引きずって出産に挑むのはいやで、お店にクレームメールをしました。

おそらくご自身の体験であろう出産育児を客に押し付けないで欲しい事。
色んな事情を抱えた人がいる事を理解して接客してほしい事。

実はその母体の会社に過去の仕事で出入りしていまして、恐らく向こうは気付いていないものの、顔見知りの管理職の方から謝罪メールをいただきました。

+++++

今回そのリベンジ?
謝罪メールで心を完全に許していましたし、その店でしか買えないものがあって。

買い物はコロナで接客が控えられて、自由に商品を選べました。問題はその後でした。

このコロナ禍、レジに並ぶための列の道標シールを床に貼っているところも多いと思います。
そのお店もそうでした。
レジには1人会計中。
レジ付近の通路を開けて列の2番目に当たる標識シールの位置に立ち、息子をカートに乗せて順番を待っていました。

財布から会員カードを探していると、私の少し前に中年の女性が立ちました。
ん?と思ったらレジの方が「お次のお客様ー」となぜかその女性を手招きしたのです。
そそくさとレジに向かう女性に「ちょっと!」と声をかけ息子を乗せたカートごと前に進むと、それを遮るかのようにレジ前を塞ぎ「カードにチャージするだけだから」とレジの担当者に現金とカードを渡していました。

あまりの自分勝手さに頭に血が上りそうになったのですが、どうみても列で並んでいたのは私だし発言から割り込んだことはわかるので、レジの方に後ろに並ぶよう注意されるんだろうなと思いきや、そのままレジでは現金チャージ処理を進めていました。そして何事もなかったかのように女性は足早に立ち去り、「次の方どうぞー」とレジの担当者。

私、沸点低いでしょうか?
なるべく理論立てて何に怒っているか伝えないと気が済まない。

私「ちょっと。なんで列の次の表示の通りに並んでいたのは私なのになぜ他の方が優先されるんですか」
レジ「申し訳ありません」
私「申し訳ありませんじゃなくて、私が並ぶ位置間違っていたわけじゃないですよね?なんでですか?」
レジ「はい、申し訳ありません」
私「じゃあ一体次からどこに並んだら良いんですか。あの位置でいいんですか」
レジ「はい、申し訳ありません」

もうダメだと。
話にならない。
ただすみませんと言えばいいと思っている。
そして問い詰めている間にレジ業務に入った別の方は、私が質問をしているのに遮るように「お買い物袋はお持ちですかぁ?」と。
お客様がどう思おうと、関係ないと思っている接客なんですね、このお店。

レジの方はどちらが先に立っていたのかわからなかったのかもしれません。
でも、割り込んだ方に注意できず客にフェアであることを感じさせることができないのであるなら、もうやめてくれ。

私が低身長で地味だから、何も言わないと思ったのかな?舐められたのかな?

今回は些細なことだったんですが、期待していた分がっかりしてしまったんだと思います。
もう、クレームもメールしません。
もう、2度と行かないですから。
改善も求めません。
もう突き放します。サヨナラ。


こういう出来事を忘れて、フラァっと立ち寄ってしまう私だから、ちゃんと覚えておきなよ。


息子の前で、2度とあんな気持ちになりたくない。

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