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雑感 98 信用できる情報

雑感 98 信用できる情報

 ある人の発言が、巷を騒がせていました。
 同性婚制度の導入について、言ってはいけない事をおっしゃったとか、本来は記事にしない約束だったとか。
 より良い社会になさろうとされている方々から、非難轟々。

 発言の内容につきましては、前後が無く切り取りの感が否めません故に、良否の判断は出来ません。
 過去様々な報道が、物議を醸した記憶があります。
 今回も御多分に洩れず、単語の組み合わせや誤変換の気がします。

 報道機関は真実を知らせるのが目的では無いのです。
 購読者を楽しませる娯楽情報機関です。
 楽しみの中には、笑いや怒り、悲しみやわくわくが含まれます。
 羨ましさや妬み、不幸な事象への優越感、共感共鳴を共にする同調など様々なエンターテイメントです。

 情報伝達の発達していなかった時代、人伝や文書で入手した情報が信用できるかどうかの判断基準は、
 『その話は、何処の誰が言っていたのか?』
 情報源が信用できるかどうかだったと思います。
 信用できない人の言葉は、その内容も怪しいものです。
 信用信頼のおける人の言葉は、真実と思えます。

 しかし、その言葉によりどう考え行動するかは、あくまでも聞き手側本人の問題です。
 今回の一瞬の出来事に、どう考えどう今後の行動に移すかは、あなた次第です。

 あの方の真意はなんだったんでしょう?
 「隣は嫌だ。認めたら国を捨てる人が出てくる。」の前に、どんな前提があったのでしょう。
 隣に住んでいたら嫌な人とは、どんな人なのでしょう。
 逃げたしたくなる隣人とは、どんな人なのでしょう。
 知りたい事を教えてくれず偏った事を話す人は、信用できますか?
 耳触りの良い事だけを伝えてくる人は、信用できますか?

 あの方は職を解かれました。
 あの件について、今後話す事はあるのでしょうか。
 無いかもしれません。言い訳がましいと思われるのがイヤなのかもしれません。
 いろんな意見があって当たり前の世界で、人格否定までされるとはどんな世界なのでしょう。
 与えられた情報だけで良否を判断する事が良いのか、情報に隠された本当の所を探そうとするのが良いのか、どちらが良いのか分かりません。
 おそらく、私が死ぬまでその答えは出ないのだと思います。
 人一人が得られる情報なんて、高が知れています。
 ただ、貶められたままで沈黙をかこつあの方が、次なる職に就かれる事を祈ります。

 誰かを悪者にすることで、自分が正しく在れる社会なんて、、、正しいのでしょうか?
 学校でイジメが、組織や社会でハラスメントが無くならない一つの要因が垣間見えます。無くしましょう、ダメ絶対。って『どの口が言う?』と思ってしまいます。
 得てして人とは、社会とはそう云うものとも言えます。

 やまとやじろべえでした。
 ではまた、ごきげんよう。

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