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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を後追いで観終えて、新しいガンダムの扉が開いた感

こんにちは。すうちです。

今ガンダムと言えばSEED FREEDOMかもしれませんが、いまさらながら遅れて、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を観終えました。

今回は、アニメのピンポイントな感想です。

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タイトル画像:Miyuさん

はじめに

アド・ステラ122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

水星からアスティカシア高等専門学園に編入してきたスレッタ・マーキュリーは、
ミオリネ・レンブランの花婿として、株式会社ガンダムの一員として、出会いと刺激に満ちた学園生活を送ってきた。

プラント・クエタでの事件から2週間。
スレッタは学園で、ミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。
一方ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守っていた。
二人に襲い来る新たな困難と、迫られる決断。
少女たちはそれぞれの想いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いへと立ち向かっていく。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 公式サイトより引用

アニメの放送は前半と後半で12話ずつ分かれてて、前半はリアルタイムで観れてましたが、後半は落ち着いて観る時間がなく、だんだん後追い感が増していました。

正確には最終回以外は一度観ましたが、間があくと話の流れを忘れたり新たな疑問も出てきて、ほぼ全話2回以上みたと思います(そして、今に至ります…汗)。


以降、ネタバレを含みます。これから視聴予定の方はご注意ください。


『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 感想

今の時代を反映した新しいガンダム

ちなみに、ガンダムの視聴歴はこれまでのシリーズを全部追ってた訳でもなく、はるか昔に観たガンダムZZで止まっています…笑

その意味では、うん十年ぶりのガンダムでした。

前振りのエピソード0は、昔のイメージに近いシリアス感が強かったですが、それ以降(特に前半)は学園モノで主人公も初の女性(スレッタとミオリネ)というのも最初からかなり斬新な印象を受けました。

ガンダムといえばモビルスーツ同士のバトルも注目ポイントですが、今回は学園内の決闘という形でストーリに取り込んでいる点も面白かったです。

他に婚約者フィアンセが性別関係なく入れかわったり、学生たちが株式会社ガンダムを起業する話もガンダムになじみのない若い世代に関心を持ってもらえる話題を取り上げているのかな、と思いました。

私の中では、今の時代を反映した新しいガンダムの扉が開いた感があります。


メインの登場人物は皆生き残る

今回、登場人物の多くが学生でしたが、基本的に最終回まで皆生き残る展開も個人的に安堵しました(登場人物の一部は途中亡くなる出来事はありましたが…)。

昔みたZガンダムは、主要な人物も次々と死んでいく…鬱展開だったので、当時子供ながらショックを受けたことを思い出します。

余談として、アニメ業界を描いたハケンアニメ!で「夕方の時間は子供のトラウマになるから主人公が死ぬ展開はありえない」的な会話もありましたが、今回のガンダムも新しい視聴者に向けて配慮されてる点もあるかもしれません。


親子の確執や企業間の身近な争い

昔のガンダムは、2極化した地球圏や宇宙圏で対立するスケールがデカい争いを描いたものが多かった気がしますが、今回は親と子の確執かくしつや企業や組織の対立など比較的身近な(でもリアリティある)争いに思えました。

最初は親に従順すぎるスレッタに怖さを感じる場面もありましたが、親と向き合い仲間と共に成長していく姿や、グエルやミオリネが親と対立しながらも互いに理解して歩み寄る過程など今まで以上に人間の内面の変化を描いている印象も受けました。

あとは、企業や組織の派閥争いや個人の利益を追求する人間の欲望も今の時代と変わらず、ガンダムのような宇宙世紀になってもずっと続いていくんだろうな、という気がしました。


終盤からエピローグへの展開は…結構来る

終盤スレッタが自らの存在理由を知った後、クワイエット・ゼロが登場したり、ガンダム・キャリバーンの機体が明かされ、母親プロスペラの野望(望み?)を阻止すべくスレッタ達が立ち向かう辺りが、個人的に一番テンションが高かったです。

最後の危機的な状況も主人公だけが犠牲になって何とか阻止する、とかでもなく、仲間達それぞれが役割を果たし自らの思考と行動で解決していく姿も単にご都合主義で終わるのではなく、今の時代を反映した展開に思えました。

あと、2回観て気づきましたが、宇宙に放り出されたスレッタをミオリネが救出するシーンは、第1話の二人が出会うシーンと対になってて、最初と最後が繋がってた感は物語の作りとして思わず「スゲー」と声がもれたほどです。

最後エピローグに登場人物たちのその後も少し描かれてますが、EDで前半のOP曲だったYOASOBIの「祝福」が流れた時は鳥肌が立ちました。

noteで同じ感想を持っている方も見かけましたが、私も同じ気持ちでした。

個人的な勝手な解釈ですが、多くの方が関わって作品が完成したことに対する祝福や視聴者への感謝のメッセージも込められている気がします。


最後に

ガンダムのコンテンツ自体は子供のころからあって何十年も続いているのにも関わらず、時代に合わせた変化を恐れない作品作りに私自身は刺激を受けたのだと思います。

また作品の裏テーマとして、呪縛から逃れる=一人の人間として自分の人生を歩むというメッセージもあるように思いました。

久しぶりハマったガンダムでした。しかも2回以上観たのでかなり長く楽しませて頂きました…笑

新しいガンダムの扉が開いてしまったので、次は映画のSEED FREEDOMを観るか?先にSEEDシリーズを見直すべきか?など思い悩む今日この頃です。。。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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