【エンジニアの転職】私の転職した経緯とその決断に至るまで
こんにちは。すうちです。
4月も残り1週間ですね。新社会人の方は、まだ1か月も経ってない中、転職なんて考えてもないかもしれません。
私の最初の転職は30代後半で10年以上勤めた会社を3月末で退職。4月から新しい会社で1歩を踏みだしたことを思い出します。
転職の話は、以前noteにも書きましたが、今回はその経緯ときっかけについて、もう少し深堀したいと思います。
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※タイトル画像:ごるちきさん
はじめに
最初に転職前の状況を補足します。
エンジニア職で5〜6年は開発業務に関わってましたが、会社の人手不足もあり、次第にリーダ職やマネージメント業務を任されるようになりました。
エンジニアの35歳定年説という話がありますが、私もその流れに乗っかって??日程管理や社内外の資料作り、会議や進捗のフォローアップなどの仕事が増えて実際の開発から次第に遠ざかっていきました。
週末や休みに自己研鑽で技術を学んだり、個人開発などやる道もあったと思いますが、当時は平日夜遅くまで働いてたのでやる気も起きず、週末はその反動で娯楽にふける日々。
その頃、私が感じていたのは「今の仕事で身につくのは、資料作りや会議を上手く乗り切るスキルだけかもしれない…」でした。
ある時から「自分の仕事ってエンジニアと言えるのだろうか」と疑問を持つようになりました。
転職の経緯
きっかけは転職エージェントのメール
ある日、会社のアドレスに1本気色の違うメールが届きました。タイトルはカムフラージュのためか当たり障りないものでしたが、開いてみるとエージェントからのスカウトメールでした。
その時全く転職を考えてなかったですが、そういう経験は初めてだったので、とりあえず面会して話だけは聞くことに。
エージェントの方が言うには、私が過去やった製品開発を評価頂いたようで(その時やってたマネージメントの方ではなく…笑)ある求人要件にフィットするので受けてみないかということでした。
ただ、その話は個人的にあまり興味を持てず、お断りしました。
おそるおそる始めた転職活動
とは言え、この出来事がきっかけで、当時仕事のモヤモヤを抱えていた私は「仮に転職する場合どんな求人があるのか」「給与や待遇はどのくらいなのか(自分の市場価値)」に興味が湧き、いくつかの転職サイトやエージェントに登録しました。
当初そこまで真剣に転職を考えてた訳ではなく、単に他社の雰囲気や情報収集の気持ちが強かったと思います。
そういう中途半端な状態もあってか、まず書類選考すら通らない現実にショックを受け、運よくいくつか面接受けた企業もお見送りになったり、希望条件に満たなかったり、最初3ヶ月間は何の手応えもない状況でした。
転職を決断した理由
マネージメント業務と開発職の天秤
誤解ないように付け加えると、開発のマネージメント職がやりがいないとか全くスキルが身につかないと言う意味ではありません。
例えば、開発のマネージメントといえば、人とのコミュニケーション能力が鍛えられたり。人を動かす力だったり。社内や顧客との交渉力だったり。魅力ややりがいは、チームで開発を終えた時の達成感があると思います。
更に会社に利益をもたらす価値を置かれる人財は、多くの人を束ねてマネージメントに長けた人ではないか?と個人的に思ったりします。
ただ、これは転職活動での自己アピールで感じたのですが、マネージメントのスキルと言うのは口では何とでも言えて、実際にその人ができることの証明や再現性は難しいとも思いました。
例えば、面接でマネージメントの実績をアピールするとして、私はコレコレの人数規模をまとめ上げ、こんな開発案件をやり遂げ会社に貢献しました的な話をしても、大きな話になればなるほど多くの方が関わっています。
何なら自分のマネージメントが素晴らしかった訳でなく、単に運が良かったとかチームメンバが優秀だっただけと思うこともあり、なんとなく自分の実績としてアピールすることに抵抗感もありました。
その点技術の場合、自分はこういう知識やスキルがあるとか、この実績があると言うのは自分事なのであるなしが明確だし、採用側も面接やコーディング試験で分かりやすいよな、と感じてました。
私の場合、元々自分で何かを作り上げたり手を動かすことが好きだったので、転職活動を通してやっぱりマネージメントより開発の道に戻りたいという気持ちが強くなりました。
決定打は、ある開発案件の終了
決定打となったのは、ある開発案件が終了した時です。
その時は完全に開発に関わることもなくなり、実作業はエクセルやパワーポイントの資料作り。
大規模な開発は自社だけでは賄えないので、派遣や外注含む協力会社の方々に参加頂いてましたが、私のチームもプロジェクト終了と同時に解散となりました。
もちろん、開発中も技術的な話は自分では理解してたつもりでしたが、担当者がいなくなり自分が同じことをやろうとすると技術の詳細は分からない。
コードの細かい修正や開発基板を動かそうとすると一人では難しい、という現実に直面しました。それを機に自分はやっぱり開発職に戻ろうと決意を固め転職活動に本腰を入れました。
他に会社の方向性が変わったとか、社内に自分がなりたいポジション(ロールモデル)がなかった等の理由もありますが、やはりメインは自分がエンジニアとしてマネジーメント職を歩む道が進みたい方向と違うと思ったことが大きいです(私は無理でしたが、マネージメント職でも技術の詳細まで把握して、いざとなれば自分で開発できる方もいます)。
この後、実際の転職活動と転職時に考えた事は、以前noteに書いたので割愛します。
最後に
最初の転職の前、お世話になった先輩に挨拶に行った時に
「転職決断してすごいね」「自分はもう転職する気力すらないよ…」と言われた事がショックでした。
その先輩はエンジニアとして優秀な方でしたが、その頃は私と同じくマネージメント業務をやられていて、少し疲れている様子でした。
もちろん、この時は私も初めての転職で将来上手くいく保障もなかったですが、(その先輩には大変失礼なことは承知の上で)「自分は転職する気力を失う前にやりたい方向に舵を切って良かった」と思いました。
転職するのも会社に残るのもその人の自由です。ただ、今の会社に違和感があったり、やりたくないことを続けるのであれば、一つの選択として転職を考える道はありと思います。
結果転職しなかったとしても自分の将来を考える事は、自分と向き合う良い機会になると個人的には思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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