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【プチ読書感想】 「才能」と「抽象化」について、考えるきっかけとなった2冊

こんにちは。すうちです。

今回は、かなり久しぶりな本の感想です。

世界一やさしい「才能」の見つけ方』『13歳から鍛える具体と抽象』を読んで、考えたことを書きたいと思います。

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※タイトル画像:猪口ハルさん


世界一やさしい「才能」の見つけ方

八木仁平 (著)

「才能」と聞くと、その人が生まれながらに持った天から与えられたモノというイメージがありました。

例えば、オリンピックに出場するアスリートだったり、世界をまたにかけて人々を魅了するミュージシャンだったり。。。ちまたでそういう方々は(裏で相当な努力も前提にあると思いますが…)「才能に恵まれ」と語られる事も多いと思います。

ただ、この本が定義する「才能」は、もっと身近な仕事や人との関わり方で「自分が活きる特性」と理解しました。

そして、その「才能」を見つけるヒントは、言われなくても「つい、やってしまうこと」の中に隠れているそうです。

例として、著者は若い頃に色んな仕事をしても上手くいかず、ある日始めたブログで、情報を整理したり人に伝えることを苦も無くやれること(むしろ喜び)に気づいたと言います(そしてブログの人気に火がつき、後に起業したとありました)。

その時点で「めっちゃくちゃ才能に恵まれた方ではないか…」「それに出会う運も持ってる」と思いましたが、普段何気なく過ごしていると「自分が苦労なくできること」は意識してないだけ気づきにくいかもしれません。

この本では、そんな「才能」を探すヒントや方法が紹介されています。

巻末には、「才能」を見つけるフローチャートや300の質問。才能の具体例1000のリストがついています。

ちなみに、私の場合は、、、ちょっと質問の数が多すぎて途中で断念しました…笑

もともと自分より「子供の才能って何だろう」を知るきっかけになればと手に取った本でしたが、子供が自発的にやっていることに視点を向けられたのは新しい発見でした。

自分の「才能」を深堀したい方、就職活動などで自己分析を考えている方には、本書の内容で気づける部分もあるかもしれません。


13歳から鍛える具体と抽象

細谷功 (著)

こちらもどちらかと言えば「子供に何か伝えられるヒントがないか」の視点で読みました。

(13歳から…を想定して!?)平易な文章で図解も多く読みやすかったです。「具体と抽象」の定義から始まり、双方の例を行き来しながら、勉強やコミュニケーションなど身近な話題も紐付けて理解を深めていく構成でした。

ビラミッドの形で言うと、具体は横に広がるイメージ、抽象は抽象度が上がるほど上に登っていくイメージと理解しました。

エンジニアの仕事をしていると「それ具体的な実装は?」とか「他に実現可能な具体例は?」など話すこともありますが、一方で将来的な方向性を話し合ったり、ブレーンストーミングでアイデア出しする時などは具体的な話だけだとそれ以上広がらないことがあります。

そんな時はモノゴトを俯瞰ふかんして、1段抽象度をあげて具体例の共通項を見つけたりグループ分けすると、次の段階へ進めることも幾度か経験しました。

今まで深く考えてませんでしたが、具体と抽象の特性を活かして切り替える視点は意識したいと思いました。

具体と抽象のイメージはあるけどその違いを詳しく知りたい方。日常生活や仕事でも考えを広げたい方には参考になると思います。


最後に

ちなみに、抽象度を上げる視点は、noteにも活かせる気がします。

人をひきつけるnoteを書かれている方は、きっかけは小さい出来事だとしてもそれを多面的に捉えたり、(抽象度を上げた)独自の視点でそこに面白さや学びとして捉えている方が多い印象を受けます。

それによって読者は胸にあった気持ちを代弁してくれたと感じたり、新たな気づきを得られているのかもしれません。

また、同じ言葉でも『冒険の書 AI時代のアンラーニング』では「才能」は幻想(人は単に結果を見て言ってるだけで基準は曖昧)という主張があったり、今回のような「自分を活かす特性」と考える人がいるのは面白いと思いました。

ところで、前述の才能を見つける300の質問は断念した私ですが、本を読んで「自分は書くことは意外と好きかもしれない」と気づきました。そして、noteも2年以上こうして続けている訳です。

「続けられるのも才能」という言葉も聞いた事ありますが、自分の特性であるとすれば「その辺」かもしれません。。。

それを言い出すと、noteには私よりはるかに長く続けてる方もいるし、私と同様に1年、2年と続けている方々は、皆「続けられる才能」を持っているのではないかと思いました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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