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ホントは×××祭と書きたい。

 こんにちは、亀山真一です。
 僕の新刊『人生の切り売り』の宣伝がてら母校の文化祭に繰り出しました。まだ文藝部員には出会えてませんでしたからね。

 前夜にパワポで即興チラシを作り、いざ大学へ向かいます。

 ここ数年は中止だったり飲食NGの縮小開催だったり、文化祭で模擬店を開くのは初めての学生ばかりだったそうです。以前はアーケードの両サイドにびっしりブースが並んでいましたが、今年は片側は飲食スペースとしてベンチが置かれているのがご時世関係なくありがたいと思いました。車椅子ではお店を覗く余裕がなく、通り抜けるだけで終わってしまうことが多々ありましたからね。
 なんてことよりウチの文藝喫茶、屋内ブースが増えた結果3階に追いやられているじゃないですか!

「僕の在学中は1階の一等地だったのに」
「去年の古本バザーは1階だったんですけど、密を避けるためのいろんな駆け引きがありまして」
「毎年向かいはOTKで、その客がウチに流れてきてさ……そういやOTKってまだあります?」
「?」
「お化け屋敷を作る会」

 やっぱりなくなってしまったようです。結構怖いと評判だったので、絶対に入らないと心に決めていたしどんな団体かもよく知らなかったんですけどね。
(そもそも暗がりで歩くのが危険すぎるので、仮に入りたかったとしても僕は乗り物で進むタイプのお化け屋敷しか入れません)

 目的の本を渡し、自己紹介がてら今の文藝部事情を聞いたり当時の文藝部事情を話したり、展示本のラインナップがいかにも大学生だなと眺めていると宣伝部隊をしていた部員が帰ってきました。どうやら連載誌の編集長を務めているかなり熱意ある子です。

「これが僕の書いた奴で、こっちが……」

 いいですね。僕みたいなのが現れたら売り込むに限るんですよ。

「ウチで今一番書いてる部員が、亀山さんの名前を過去の部誌で見つけて」
「引くほどあったでしょう? たぶん本数は歴代部員イチだから」
「亀山さんのnoteとかも見つけてネットストーキングしてました」
「え、僕にネットストーカーがいたの!? 嬉しすぎる!!」

 このままずっとおしゃべりしていたい気分でしたが、他のお客様も入ってきましたし、僕も劇団の公演の前に何かお腹に入れて起きたかったのでぼちぼちおいとましました。
 劇団の方は舞台は楽しませていただきましたが、何せ慌ただしい文化祭公演です。きちんと挨拶することは叶わず、前回の訪問と同じくらい中途半端に終わってしまいました。
(だから2週間前に挨拶しにいったのに、メールが全然繋がらないんだもの)

 次の公演準備が始まっているし夜まではいられないため、長居は無用と2つ目の演目で席を外し……ちょっと気になっていたイベントを覗きにいくことにしました。
 何って、大学対抗クイズ大会です。

 実は母校のクイズ研究会にその界隈で有名な方がいらっしゃるので、もしかしたら会えるかなと覗いたらバチバチにクイズしていました。
 このアツい展開を詳述すると大学名を明記せざるを得ないのですが……さて、現時点で僕の出身大学はどれくらいバレているものでしょう?

 書籍の奥付に載せているため公開情報ではあります。ネット上でも過去に特定可能な情報はいくつか晒しています。それでも明記はしづらくて、この記事でも大学固有の×××祭の名称を伏せ、劇団を劇団としか書かないのが僕のバランス感覚らしいです。
 その割に文藝部は旧字体じゃないと気持ち悪いとか、正確性も担保したいようなんですよね。そんなこと言ったら「母校」の定義も難しくて……ひょっとして僕、バラしたくなってます?

 一応まだ自重しまして、事実上応援していたその後輩がウイニングアンサーを叫んだことだけ書いておきましょう。

「がらんどう!」

 格好良かったなと余韻に浸りながら電車に飛び乗って、家には帰らず物書き学校へ向かった11月の連休初日でした。
 更にそこから美鶴さんの連載が始まりましたので、よろしくお願いいたします。

https://ncode.syosetu.com/n2860im/

 新刊『妄想しがちな漫画家志望はイケメン御曹司と運命的な恋をする』も実はもう明日発売なんです。慌ただしいです。


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