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「びじゅチューン!」愛すべき歌詞係たち【1】 始まりの二人


私はEテレの「びじゅチューン!」という番組をこよなく愛しています。
楽曲やアニメーション、愛するポイントはいくつもあって語り尽くせないのですが、愛でポイントの一つに画面の右下に登場する「歌詞係」があります。

以前この歌詞係について、彼らを愛するあまり長大な狂気記事を書きました。前編の歌詞カードで1万字、後編の歌詞係でさらに1万字。
自分の趣味と偏愛の赴くままに心のマグマをほとばしらせました。


しかしこのような記事、手軽に読んでいただくわけにはいきません。
でも最近私は、歌詞係についてもっと皆さんに知ってほしいと思うようになった…というか再び私自身が語りたくなりました。
今度はもっと気軽に、多くの人に読んでもらえるような形で。

というわけで、個別に、あるいはテーマ別に、「びじゅチューン!」歌詞係を紹介するシリーズを新しく始めようと思います。


本日は、私が歌詞係を愛でるようになった始まりの二人をご紹介します。

まずは「武蔵の遅刻理由」の歌詞係「国芳の猫」

にゃんという可愛らしさでしょう!
出会った瞬間に目もハートも釘付けにされました。
元の浮世絵「宮本武蔵の鯨退治」の作者、歌川国芳はたいそうな猫好きで、猫の絵もたくさん描いています。
そのご縁での登場でしょう。
まじめくさった中に常に笑いを含む猫の表情、江戸時代らしい多分綿の入った縮緬あるいは木綿の首輪、歌詞カードを持つ手つき、何度見てもたまりません。
萌えます。悶えます。


もうひとかた、「龍虎旅館」の板長、いや歌詞係長沢芦雪

元の作品「虎図」「龍図」の作者です。
旅館がテーマの作品だからでしょう、偉大な画家長沢芦雪も旅館の板さんです。貫禄からして板長に違いありません。
見るたび「板長!!!」と心の中で叫んでしまいます。
似合いすぎです。就く職業を間違えたのではないでしょうか、芦雪。

さらにこの板長の持つ歌詞カードが凝っています。
私は、よく高級レストランなどに飾られる氷の彫刻だと思って見ています。
歌詞が変わるとき融けます。
けれど中に魚が泳いでいるので、生け簀なのだろうかという一抹の疑問も残ります。


いかがでしたでしょうか。
画面の片隅でひっそり、しかし大変いい仕事をしている歌詞係。
もっともっと個性的かつ突っ込みどころ豊かな面々を、これからもご紹介していきたいと思っています。



「びじゅチューン!」全作品はこちらから


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