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本棚のぱぴぷぺぽ


「本棚の五十音」シリーズもラストだ。
#あなたのほんだなのあいうえお というタグを見つけ「わたしもやってみたい!」と思ったのが始まりだった。

他の方はスマートに、シュッと写真とタイトルぐらいでまとめていらっしゃるのに、私ときたら色々語りすぎているw

でも,本について語り出したら止まらなさすぎて返って記事の書けない私は、この複数冊の写真を載せて気の向くままに書くことでずいぶん救われた(w)というか、書きたい・語りたい欲がだいぶ満たされた。

それで勝手に濁音行まで書いて、それもとうとう半濁音ぱぴぷぺぽで終わりだ。

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「パン屋再襲撃」はもちろん村上春樹。
しかし今回の目玉は村上春樹が文を書き和田誠がイラストを描いた「ポートレイト・イン・ジャズ」
ハードカバーと文庫版。文庫には続編も入っていて、ハードカバーの倍以上の内容だ。

先日の村上ラジオとか、ユニクロと村上ラジオのコラボTシャツとか、最近また音楽関係でも話題になっている村上さん。私も思わずTシャツいくつも買ってしまった。

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これはTシャツでなくピンズ。


そして昨年秋、ほぼ日に平野レミさんと糸井重里さんの和田誠さんについての対談が連載されたのだけれど、私はそれの感想を往復はがきに書いて送り、返信はがきに和田さんが生前ご自身で作られたスタンプと、ご家族とほぼ日が作った和田さんデザインのスタンプとを押印して、返していただいた。

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現在は額装して飾ってある。家宝!
郵便局の消印のインクが写ってしまっていてちょっと汚れているけれど、それも「郵便」ぽくて味。

「ぴ」は萩尾望都の「ピアリス」しか見当たらなかったのだけれど、これはマンガではない。
萩尾望都作のなんとSF小説だ。
帯によれば「幻の」だそうだ。
もちろん萩尾さんご自身で描かれたイラストもたくさん入っている。

それで萩尾望都つながりで「ぽ」に「ポーの一族」も入れた。入れたかったのだものw  やはりスペシャルな作品だと思う。
現在新シリーズも3巻まで出ている。

「ぷ」は、写真を見ると帯がお腹にずり上がってしまっているけれど笑、ジェフリー・アーチャーの「プリズン・ストーリーズ」とA・A・ミルンの「プー横丁にたった家」。

アーチャーもとても好きだ。類稀なるストーリーテラー。
特に初期の「百万ドルをとり返せ!」は、好きすぎて文庫のカバーと裏表紙が取れてしまっている。最高のコンゲーム。今調べたら1976年刊行だとか。古い。でも面白い!

クリスティの作品から「ぱ」「ぽ」の2冊が入った。
「ぽ」は他に「ポアロのクリスマス」(短編集)があった。

「ぺ」の「ペンギン・ハイウェイ」は、モリミーらしからぬ、でもとてもモリミーらしいすごく魅力的な作品。大好きなわけ💕

それより「プー横丁にたった家」だ。
私にとって、クマのプーさんは断じてディズニーではない。
この岩波少年文庫のプーさんだ。こちらが全てである!

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もちろんE・H・シェパードの挿絵は切っても切り離せない。
上の写真は、2年前渋谷の「クマのプーさん展」を見に行った時のガチャで出た、プーのピンと一緒に撮ってみた。かわいい。(そしてシェパードの膨大な原画を堪能した幸せなひと時だった!)

だから、下の子たちは、ピグレットではなくコブタだしティガーでなくトラーだ。

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何度読んだか分からない。

そして「プー横丁にたった家」の写真をよく見るとわかるのだが、もう古くて表紙に茶色いしみが出ている。

しかし、以前にも書いたが私はこの、古い装丁の岩波少年文庫をこよなく愛している。カバー付きの普通の紙の装丁の新しい版に買い替えるなんて考えられない。

下の写真を見ていただくとわかるのだけれど、表紙の材質が独特なのだ。
元々カバーはついておらず、何か繊維のようなものが入っており、とてもしっかりした、独特の手触り、風合いだ。

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手に持って(特に子供が)読むことをとてもよく考えてある。
それは大人でも同じだ。
手にした時の安心感と読みやすさ。
最高!
カバーも帯も一切身に纏わず、裸一貫で勝負しているところも好きw

何回でも同じことを訴えたい。
少年文庫は元の装丁に戻してもらえないだろうかw。そして元々カバーも帯も読みにくいので嫌いなのだけれど、このぐらいの大きさの書籍はみんな古い方の岩波風になるといい。(悪い魔女の呪いみたいになってしまった)


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ずら―っと並んだ古い版の岩波少年文庫の写真。
奥にももう一列収めてある。
左側の「トムは真夜中の庭で」と「ホビットの冒険」は、新しい装丁の岩波少年文庫。紙のカバーが表紙と離れて読みづらいw 背表紙の鳥のマークも変わってしまっている。
統一されたデザインも好きだったのに・・・(もはや年寄りの愚痴w)


一巡りしたけれど、SFしばりとかやっていたので、ジャンル関係なく2周目をやってみたい。本棚の整頓に・・・は、あまりならないけれど忘れていた本が発掘されたりして、それも楽しいw(結構大変だけど)。



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