刷り込み!びじゅチュの教養講座 #5
芸術の秋 印象派詰め合わせ!
Eテレの番組「びじゅチューン!」を視聴して、あわよくば古今東西のアートの作品名と作者を脳内に刷り込んでしまおうという企画、第5回。
なんのこっちゃ、と思われるだろう。詳しい記事の趣旨はこちら。
気が付けば秋真っただ中。芸術の秋である。
というわけで、詰め合わせ、というか詰め込みで4作品ほど、印象派の作者とタイトルを一気に刷り込んでしまおう。
今回はどの曲も伴奏に乗って軽やかに作者名を連呼するタイプなので、楽しくコーラスを楽しめるはずだ。
まずはこの作品。
「人を真似る瓶」。これは曲のタイトルが示す通り作者は「真似」いや、マネだ。
むしろ作者より絵のタイトルの方が難しい。「フォリー・ベルジェールのバー」
だが、曲のさび「♪フォリー・ベルジェールの夜は私が守る」は歌いやすい。ここが刷り込みポイントだ。
絵のタイトルは「フォリー・ベルジェールのバー」
そしてこのさびの部分。バックに
♪ンパンパッ というトランペットの音が何回か入る。それに合わせて
♪マネマネッ マネマネッ と歌おう。
アニメーションにも、「真似 真似」の文字がキラッキラッ✨と登場する。
真似 いや マネ作 「フォリー・ベルジェールのバー」
困ったことにこの曲は、サビ終わりに
♪ダダダダダダダ! というドラムの音(2番はスクラッチ音)が入り、それに合わせて
「ヒトヲマネルビン!」と曲名をコーラスで入れてくる。
そちらの方が刷り込み度合いが高くて、下手をするとこの絵を「人を真似る瓶」だと勘違いする。
皆も気をつけるように。
「フォリー・ベルジェールのバー」 作者マネ
おさらいの動画はここから。 マネッマネ♬
続いてはこの曲
聞こえますか?「エスパーカフェ」だ。
思わず歌いだしてしまう。
実は「びじゅチューン!」史上屈指の名曲ではないかとひっそり思っている。バックのベースラインや木琴の使い方、最後のあたりの井上涼さんのコーラスなど素晴らしい。
では作者名を刷り込む。いいかねフフフフ・・・
1番、「ぼーっとしていると思ったでしょ?~超能力でホールも厨房も」のバックに、ベースの音が
♪ブーンブ ブブンブ ブーンブンブン・・・・と繰り返されている。
それに合わせて ♪ ドガドガ・エードーガ と繰り返す。
ベースの出だしに合わせるのでなく、最初の一音を聞いて、裏で入る。
♪ んドガドガ・エードーガ
という感じだ。
♪ んドガドガ は速いテンポ。んドガッドガ、とならないように。
するとベースの ♪ブーンブンブン に エードーガ が合うはずだ。
コーラスパートが終わったら、心地よい木琴の音に身を任せながら
♪ 心に直接コンタクトとって 本当のオーダー聞き出す・・・
と、気持ちのままに歌えばよい。
この歌詞も素晴らしい。
優しい・・・♥️
2番も同じだ。途中に入る井上さんの「ハイザラ・ハイザラ」などクセ強コーラスに負けてはいけない。
♪ んドガドガ・エドーガ
え?作者名?
ドガドガ・エドーガ ではなく
エドガー・ドガ 絵のタイトルは「カフェにて」だ。
歌詞係のドガが歌詞カードをエスパーで浮かせているパフォーマンスにも注目。
♪ Uh モーニングも念力で の所で「きてます! きてます!」などと入れれば完璧である。
おさらい動画 んドガドガ・エードーガ♬
では3曲目
アヴァンギャルドである。
出だし、木琴のような東南アジア的な音のイントロの後、電子ピアノの音で
♪ ンチャッチャ ンチャッチャ・・・
と伴奏が入る。それに合わせて
♪ セザンヌセザンヌ・・・
歌詞でいうと「リンゴとオレンジはネットで出会って意気投合」の部分だ。
2番は、歌詞より前のイントロからだがほぼ同じ。
簡単である。
そして絵のタイトルもそのまんま「りんごとオレンジ」
作者はセザンヌだ。
簡単すぎるので、セザンヌのファーストネームも覚えよう。
ポール。 ポール・セザンヌ。
ポールと言えば、マッカートニーがセザンヌだ。
そして大体球体のりんごやオレンジ、三角錐(のような山など)が描いてあったら作者はセザンヌだ、と暴論してみる。(印象派に限る)
ポールだけれどリンゴ・スターは残念ながら関係ない。
ポール・セザンヌ 「りんごとオレンジ」
おさらい セザンヌセザンヌ・・♬
最後だ。
これはもうおまけのようなものである。
あまりにも有名な ゴッホ作 「ひまわり」
歌うまでもない。それゆえコーラスでもちゃんとゴッホの名は出してもらえず相当遊ばれている。
♪ 心に着いた汚れともどもゴシゴシ Break!
の後に、ベースで ♪ブ ブンブンブ ブン! と入っているが、それに合わせて
♪ ゴ・ゴッホゴホ ゴホン!
と、ただの咳払いだ。歌詞係のゴッホもせき込んでいる。
よく聞くと微妙にゴッホが入っているが、伝える気ゼロである。
ご丁寧にコーラスのメロディーの付いたゴホン!にかぶせて、普通におじさんがゴホン!と咳をする声まで入っている。
2番も break! のあと同じ。
この手口、いや手法は次の曲でも使われている。
曲の最後
♪ けいやく~
の後に ゴッホン! からの ♪ せいりつ~
ゴッホはどこへいった?
お気づきだろうが、この曲は「ひまわりがお掃除しちゃうわよ」の主人公の女性が、ひまわり付きの部屋を借りたいきさつを描いた曲だ。
タイトルは「アルルの訳あり・・・」いや、「アルルの寝室」
ゴホン!と言えば龍角散、ゴッホと言えば アルルの寝室だ。
「びじゅチューン!」全曲の中で、好きな曲ベスト3に入る。
おさらい?するならしてください。
「ひまわりがお掃除しちゃうわよ」 ゴ・ゴッホゴホ ゴホン! ♬
本日の授業は以上だ。
皆さんもできたら、放送で解説とコーラスバージョンの入った「びじゅチューン!」を見ていただきたい。DVDBOOKを買うか図書館で借りるなどでもいい。
中毒性があり、それゆえハイスペックな刷り込み機能を備えてしまったコーラスは、ジョリーラジャーズというおじさんたちのスーパーアカペラコーラスグループが担当する。
動画も続々アップされているので、チェックしてほしい。
念のため付け加えておくが、上記の文字で説明したコーラスは、私が勝手に考えたのではなく、番組で流れたコーラスバージョンを可能な限り再現したものだ。
今回は3曲プラスおまけの教養を詰め込んだ。
これをきっかけに皆さんも楽しい芸術の秋を!!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
「びじゅチューン!」全作品 ↓
元の作品の紹介と解説 ↓
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