びじゅチューン！　私的極小ネタ図鑑　＃２７

 火野家だった！

「火消しが来りて笛を吹く」や「噴火する背中」のあの家庭の苗字のことだ。

昨日（2021.8.2）、「びじゅチューン！」新作が発表された。
「焔のお習字教室」

[びじゅチューン！] 焔(ほのお)のお習字教室

上村松園の「焔」という作品を元にした曲。

今まで「びじゅチューン！」に登場した様々な人物が嫉妬の炎にかられるゴリゴリの演歌調の作品だけれど、その中で、今まで何回か登場したにもかかわらず名前がわからなかったあの一家の苗字が明らかになった。

火野さん。火野家。

火の気？

「噴火する背中」「火消しが来りて笛を吹く」、そして「焔のお習字教室」。「夏野菜たちのランウェイ」はどうか分からないけど、この一家は「火」と縁が深い。

私は勝手に、今までの作品からこの一家はマンション住まいだと思っていたのだが、今回一軒家に住み車も所有していることが分かった。
パパは都会で公共交通機関を使って通勤しているイメージだったのだが、マイカー通勤だった。地方都市在住？

↓街中、集合住宅のイメージ

ともあれこの一家の苗字が判明したのはめでたい。２０１５年「火消しが・・・」で登場以来６年目にしてやっと明かされた事実、というか個人情報である。
今作にも登場するさゆりちゃん、彼女は「びじゅチューン！」では最多主演女優というかＪＫだと思うのだが、彼女が初登場した２０１４年から６年越しの２０２０年秋に「デンタルクリニック死の島」で苗字が明らかになったのと並ぶ快挙。

それにしても元の作品「焔」
「源氏物語」で嫉妬のあまり生霊となって葵上（あおいのうえ）を苦しめる六条御息所（ろくじょうのみやすどころ）を描いたものだそうだが、作者上村松園は女性。
女性ならではの作品だよなぁ、と、思ってしまう。
多分生霊だからか足が描かれない。そしてお着物の柄がまた・・・

画像はWikipediaより

しかし「びじゅチューン！」にかかれば、その「心が焼けてまう」ような嫉妬も書道の作品として昇華させてしまおうという・・・
どこまでも前向きだけど、嫉妬の内容はそれぞれドロドロしてるしありそうだし生々しいｗ・・・そいうとこ、好きよ。

↓イケてる六条御息所

＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

おまけ
過去作の人物がたくさん登場するので解説
(*´ω`*)

①さゆりちゃん

　ボッティチェリ高校に通う女子高生。

「ツタンカーmail」で初登場、そのアンサーソング「プロポーズはラスコーの洞窟で」、「睡蓮ノート」とアンサーソングの「ひそひそと秘儀の間で」、さらに「デンタルクリニック死の島」や「Ｗａｌｋｉｎｇ！ニケ」「指揮者が手」等、数々の作品に主演もしくは友情出演している。
今回のテーマ、登場人物の名前が判明シリーズの第１弾、「デンタルクリニック死の島」で苗字が伊藤と明らかに。

以下2021.8.4追記
バイトの後輩ちゃんは、「書記に必要なギャルの精神」のギャル。

これはmattyaさんという方のツイートで得たネタです。こういうのこそ極小ネタ、自分で気付きたかったーw
mattyaさんすごい！
ありがたく使わせていただきます。次からじっくり研究？するまでTwitter見ないようにしようw

②火野家のパパ

　上で解説済み

③見返り美人＆ジョゼフ＆何にでも牛乳を注ぐ女

「見返りすぎてほぼドリル」の主役《見返り美人》ちゃんはその作中で《ジョゼフ》君に恋している。けれどジョゼフはどこ吹く風で恋は望み薄。
そんな辛めの歌詞が現実として突き付けられてしまった今作、なんとジョゼフの野郎は《何にでも牛乳を注ぐ女》とお祭りデート！
許せん。
このジョゼフ君、他にも「ナルキッソス天気予報」や「続いては、信貴山の石橋さ～ん」で【ＢＴ ＮＥＷＳ】（びじゅチューンニュース）のキャスターとして登場している。
《牛乳》ちゃんも、（株）ジョコンダの社員として社食あたりによくいるらしく、「写楽式洗顔」にもちらりと登場しているが、今回こんなドロドロな役目で再登場とは！

③クラスメイ子

栄光レンブラント小学校に通う女の子。
「テュルプ博士の参観日」で参観日に活躍する優等生。残念ながら２学期はライバルに越されたらしい。

ライバルちゃんのお母さんはさゆりちゃんの通うボッティチェリ高校の先生で、さゆりちゃんやヴィーナス委員長らの担任でもある。

私的極小ネタ図鑑のマイルール
・DVDBOOKの中で井上さんが触れられていることは取り上げない。解説はDVDBOOKも参考にする。
・登場人物は他の作品にも様々出るので、基本的には取り上げない。本当に一瞬のチラリ登場は、うれしすぎて取り上げるかもしれない。
・すんごくみみっちいどうでもいいことを中心に取り上げる。

びじゅチューン！　全作品はこちら↓

番組

今日発売日　無事届いたDVD BOOK ６