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地域にある施設としての”存在価値”を見つめなおし、地域と生きていくという運営方針に、舵を切りなおす。


「地域と”生きていく”ということ、それは最初から考えていたことです。」

団地の中には時計があります。いつも通るときに見る時計。


わたしたちの施設は、河原町団地の真ん中にある。

1977年には町内にあった河原町小学校の生徒数が1900人以上だったようです。でもそれは50年以上前です。
1990年代にはすでに高齢化問題となり、2006年には生徒数減少により小学校が閉鎖されるまで若い世代が減少したといわれています。

インターネットサイトより

その小学校跡地に建っているのが、クロスハート。
特養は約140人を受け入れており、小規模は定員29名を受け入れている。


河原町団地に今住んでいる人で多いのはお年寄りで、高齢化率が50%以上となっている。


利用者さんの半分が河原町団地の住民。で半分は他の地域の方。困ったときはお互い様。


生活支援体制整備事業を受託したのは2022年4月~

わたしが小規模クロスハート幸川崎に来たのが2021年3月~
2021年中ごろには知っていたのですが、職員体制が整えられず見送り、
1年後の2022年4月から参画した。


当初は何をしたらいいかわからない状態でしたが、他の地域の事業所の活動を知り、自分たちの「強み」を活かしていければよいのだと感じた。


「それでもまだまだ自分たちには力が足りません。」
模索の日々。

クロスハートのスケッター事業所画面


わたしが知り合いに頼んで「面白そう」
と思って代表に声を掛けさせてもらったのが
「スケッター」「カイテク」「ユーケア」


鈴木代表とはお酒を飲んだりして、未来を語れる仲間だと思ってる(一方的に(笑)

”スケッターでは「つながり」という新しい福祉インフラを作っていくというビジョンがあります。「醤油が切れた時に、お隣さんに借りに行く」――。日本では昔、そんな助け合いの互助文化があったと聞きます。その互助文化をアップデートさせて、令和時代の福祉インフラを皆さんと共に創っていきたいと思っています。”

プラスロボ・鈴木亮平代表の言葉から引用


わたしたち”だけ”の資源では提供できないこともたくさんある。
でも、私たち以上に、その道で活躍している人・活躍したい人はいるはず。
という信念のもとに、スケッターでの有償ボランティアを募集することに。


色々な特技のある方が来てくれるようになった


コロナ禍真っ只中でやるの???って懐疑的な向きもあったけど

だからこそやっていく価値があると思って始めた。

利用者さんが何に喜ぶかわからないけど、閉塞的な世の中になりつつあったので、「社会資源として何かしたい」という思いがあった。


音楽やそのほかの特技を持つ人も続々と。


特技を持つ人だけではなく、学生さんも来るように。
「コロナだったから施設研修できなかったので」
という高校生や、大学生も。

そんな年代の違う人に来てもらうことで、利用者にも職員にもいい影響があった。
内向きではなく、外向き。
いつだって外部の目が入るから、適切なケアを続けていく必要がある。


感謝の気持ちは、お金だけではない


感謝の気持ちは絵や手紙で伝えることにした。
ボランティアも、利用者も、職員も。
皆が楽しいといい。

その中で、生活支援コーディネーター事業受託したのだ。
ふと思った。
「利用者だけを対象とするのではなく、地域に開こう」


地域の住民主体の活動にも次第に職員が参加しに行くように


私たち自身が、地域に足を運び
そこでの出会いから、私たちの施設のイベントに地域の人を呼ぶ。

その流れの中から、新たな社会資源が生まれるかもしれない。
生活支援コーディネーター事業受託を通じ、ただのイベンターでもなければ
困りごと解決屋さんでもない。

地域に必要とされる、そんな施設になることが大切なんだと思う。
小規模利用者だけ見ていればいい
地域の方だけを見ていればいい


ではなく、両方を見ながら繋げていく。
繋げなおしていく。
新しく作ったなかに繋げる。
そんな活動に舵を切ったのだ。


ワタシ一人で進めるのはむり。
それにあった職員が必要だし、地域の方の力も必要だし、みんなの力が必要。
職員にはもっと自主的に、自発的に、今までなかったようなことを考えてほしいし、一緒にやっていきたいと思う。目的はブレずに。


出来ることを精一杯続けていこう。

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