ラストイヤー

2024.05.19


文学フリマ東京

きょうは、朝から文学フリマ東京。

もう新宿まではロマンスカーの快適さに抗えないので、まずは秦野でいったん降りて、少しあった時間で朝マック。そのあと買い物。ここで、お昼ご飯とトイレの回数が減るという評判の大福を買ってみる。ロマンスカーで大福を食べた。

それにしても新刊20冊の持ち込みは、結構重かった。

行きは新宿から埼京線で天王洲アイルまで行って、そこからモノレールに。埼京線では、大学生らしき男女の、なんというか……つまらない話をずっと聞かされて困った。電車では、もっと中身のない話をしろよ! 無事に会場に到着。

設営開始。

陳列し始めて気づいたけど、販売アイテムの点数が多すぎるね。置き場所が苦しい。もう僕の力ではこれ以上は無理。

今回から入場料が1000円だったんだよね。そんなのあまり感じさせない盛況っぷりだった。

お客さんをぼんやり観察していて思ったことは「タトゥーを入れている若者が結構多いんだな」と「イスラエルの虐殺への反対を表明している人も多いな」。世界の全てが狂ってるわけじゃないんだ、と思った。

設営が終わって、見本誌として「三十一筆箋」を置きに行ったときにナナロク社さんに『また猫と 猫の挽歌集』を献本できた。スズキロクさんへの献本は叶わず。送ります!

たくさんの人が訪れてくれたんだけど、印象的だったことを箇条書きで記す。

  • ブースの前で急に立ち止まって「三十一筆箋」をじーっと見て「作者の方ですか?」と聞かれ「絵は違いますが中の短歌と一筆箋の制作は僕がやっています」と答えたら「これ、雑貨屋さんで見つけて買って、猫好きの友だちにあげたらすごく喜ばれたんです」とのことだった。

  • お隣のブースの方に「その一筆箋の説明をされているのを、さっき横で聞いていて、すごく素敵だと思いました」と言ってもらったので、見本で使っていた「猫猫」を進呈したら「それは申し訳ないので」と500円払ってくれた。

  • 「僕おもはもうやらないのですか?」と聞かれて「多分もうやらないと思う。ごめん……」と答えた。

  • 松山のerimakiでの二人展「猫のうた」に行ってくれた方が来てくれて、「すごくよかったです」とおっしゃってくれた。

  • 『猫と生活』(二十周年版)は、早々に売り切れて、掛けた時間と楽しめた時間が、アンバランスすぎて、売れてうれしいのに、早くなくなりすぎて悲しい、みたいな感じだった。もうやらないかも。

  • 『猫と生活』も『短歌カード』も思いのほか売れたので、文学フリマみたいな場では本屋さんで買える本よりも「手書き」とかが強いのかも。

  • 「仁尾さんの手書きの文字、いい」と、複数の人に言われてちょっとうれしい。

脇川飛鳥さんが『また猫と 猫の挽歌集』を購入しに来てくれて「脇川さんの新刊ほしいです」と言ったら、デリバリーしてくれた。ありがとうございました。

帰りのロマンスカーで読んだんだけど、めちゃよかった。造本も、短歌も、ボリュームも、包装紙も、しおりも全部素敵だった。表紙のイラストはシール? すごくかわいい。

歌集、あんまり手放しで「いい! 好き!」ってならないんだけど、この歌集はすごく好き。

『ラストイヤー』は、ずっと「孤独」な感じのする歌集だった。

ざっくりとした結果報告。詳細はまた後日。

『猫と生活』(二十周年版)→15冊完売
『また猫と 猫の挽歌集』→17冊
『猫のいる家に帰りたい』→3冊
『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』→1冊
『いまから猫のはなしをします』→1冊
『三十一筆箋 猫』→10冊
『三十一筆箋 猫猫』→5冊
『短歌カード』→それなりに売れた

……という感じ。

それにしても、疲れた。次からは会場が変わるんだよね。秋は出ないだろうけど、来春は何か新しい物ができていれば、新しい会場を見学がてら出店してみようかな。

きょう作った短歌


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