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ふるさと のはなし(私と、米津玄師さんと、宮沢賢治さん)

こんにちは、さもです。今日はシフトの関係で1日休みです。
ここ数日考えていたことを記事に書こうと思います。

ふるさと。故郷。私は長野県生まれで、人生の半分くらいは長野で生きていました。盆地の長野市在住で、夏暑く冬寒い。そんな環境におりました。
冬は、年々温暖化の関係か雪が積もることは少なくなってきてはいるものの、「例年を上回る…」とかいうくらい降って、積もって、通勤通学に支障が出る年もありました。そうそう、センター試験(私の頃はこういう名前でしたね)の時期には、毎年雪降ってました。「すべって転ばないようにな!」と当時の先生方が茶化すように言っていたこともありましたっけ。あと受験会場でキットカットもらった覚えもあります。

私は長野の、外にいるとキーンとして耳が痛くなるくらいの寒さが、部屋の中で吐く息が白くなる寒さが嫌いではありませんでした。だけど、ずっとくもりではっきりしないような空模様は好きではなくて。いつまでもずっとそういう「上がらない」天気であることがメンタル面に影響していたこともあったと思います。あとは単純に、仕事の選択肢が無い。…そんなこともあって、色々考えた結果3年ほど前に関東圏に越してきたのでした。

埼玉にいま住んでいますが、冬でも晴天の日が多いことにとても感激&驚きで未だに慣れません。うれしくて空はよく見上げます。
仕事は、紆余曲折あり、いずれ変わるかもしれませんが今も図書館で働いております。

さて、話は戻るというか変わりますが。
小学生の頃の教科書に出てきた宮沢賢治さんの作品は、とても印象深くて好きです。先程行った書店で、たまたま宮沢賢治さんの作品をイメージしたレターセットがあって購入して帰ってきました。もとになっている作品は「雨ニモマケズ」と「よだかの星」です。他にも「やまなし」や「銀河鉄道の夜」のグッズも置いてありました。
私は、日本語なのに外国語みたいな、想像を掻き立てられるような宮沢賢治さんの比喩表現が好きで。小学校のときに作品の好きな場面を選んで、挿絵を描いたり色を塗ったりとかを国語の授業でやったのが楽しかったなと今でもたまに思い出します。あと話の詳細は忘れてしまったけど、「セロ弾きのゴーシュ」とか「雪わたり」とか「どんぐりと山猫」とかも読みました。「グスコーブドリの伝記」は、アニメ作品になっていたのを授業でみましたね。

宮沢賢治さんの生い立ちとか、作品解釈とかの本は複数あって。実はそういうのをじっくり読んだりとかは、したことがないのですが。岩手県の今で言う花巻市のご出身ということで。行ったことがないけど、岩手県の地理とか気候はどんな感じなんだろう、とかたまに考えます。そして、この方の瞳でみたものをいつかは見に行けたらいいなとか考えます。作品に出てくる野山や町や、夜の空なんかの描写が素敵なんです。あと人物の心理描写も。ちょっと難しくて頭の中で絵にならなかったものなんかもあったりして、ピンとは来なかったけど面白かったりとか。そういうものは忘れられないですね。

それから宮沢賢治さんといえば、米津玄師さんのことも連想ゲームのように浮かんできます。米津さんは、宮沢賢治さんの作品に親しんで影響を受けているとのことだったので。かなり注目してしまいますね。

米津さんは徳島県生まれということで、これまた海に面した土地の出身で、あと阿波踊りとか。大塚国際美術館?とか。(知らないことだらけですみません)。米津さんの作品も、SNSでどなたかがおっしゃっていましたが「聴く文学」で。(個人的には大賛成な話です!「海と山椒魚」とか「心像放映」とか「春雷」とか「カムパネルラ」なんかがとくにそう思います)素敵な言葉が散りばめられていて、サウンドにメロディに、日本人的な香りがして好きですね…!あとこれも個人的な印象ですが、「海がある土地」で生まれ育った人には「海のある景色」が作品から感じられる気がしていいなと思います。私は育った場所も、今住んでいるところも「海なし」なのでちょっとうらやましいです。

ちょっと脱線しましたが、宮沢賢治さんも、米津玄師さんも、日本人の良いところ(四季を感じられるとか、日本語独特の表現や言葉とか)をしっかり作品に活かしていて、本当に素敵で、いつでも惹かれます。だからすごく好きなんでしょうね。

石川県能登地方の大きな地震で、故郷から避難しなければならなくなった方たち、またその方たちを支援するために被災しても現地で尽力されてる官公庁系の方たち、また自衛隊や関係の方たち。本当に胸が痛みます。
先日見ていたテレビで、被災地の受験生を応援する塾の方が「一刻も早く石川県に帰ってきて復興に携わる!その近道が現役合格ってことだ!」(うろ覚え)とおっしゃっていて。なんだか涙が出ました。
家庭環境とか、境遇とか、色々あってもしかしたら生まれ育ったところも「故郷」なんて思えない人も居るかもしれない。だけど、そこに居ること、生きてきたことはどうか否定しないで、できることをして無理なく過ごしていっていただきたいなと思います。戻ってこなくてもいいよ、こころに故郷と呼べる記憶とか、何かがあれば良いんだよと、私は思います。

話が行ったり来たりしてよくわからない&長くなりましたが、ここまでお読み頂いてありがとうございました!


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